コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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漏洩したコンゴ民主共和国(DRC)に関する国連報告書草稿を巡って、いろいろなニュースが飛び交い、それを一つ一つフォローすると大変面白いのですが、同時に、ルワンダの筋の通らない行動や発言にますます呆れています。
8月27日のLe Monde紙が「国連報告書草稿を公表したら、ルワンダは国連から撤退(特に平和維持活動軍-PKO)をすると、ルワンダ外務大臣が国連事務総長への8月5日付けの手紙に書いた」と書いてありました。8月31日付のNew Times(ルワンダ政府寄りの新聞)によると、ルワンダ軍は「ルワンダ軍の撤退といった命令はまだ政府から降りていない」とはっきりしない発言をしたのですが、同じ日[31日]の記者会見で、ムシキワボ外務大臣は「国連がこの報告書をどうするかわからないけど、我々は撤退を真剣に検証している」と発言したのです。また、1994年のルワンダ虐殺当時に、国連PKOの幹部をしていたコフィアナン氏が、ルワンダでは失敗したとアナン氏のせいにしたのです。(いつものことだけど、ルワンダ政府っていつも人のせいにする傾向が強い。自分の行為を振り返るという習慣はないのでしょうか)
そして続いて、「平和維持活動軍として活動している(ルワンダ)軍が、レイプや殺人に関われるはずがないわ」と言いました。
この「XXだから、YYである」、あるいは「XXだから、YYのはずがない」という考えや主張は、ルワンダ政府だけでなく、世界どこでも使われているのですが、大変非論理的な場合があります。我々はよく「AさんはXXの資格を持っているから、YYができるはず」とか「BさんはXX人だから(あるいはXX教徒だから)、YYをしない(はず)」と耳にするのですが、「冬は寒いから、コートが必要」といった論理ならまだしも、「Aさんはいい人だから、悪いことはしないはず」とは必ずしも断定できません。PKO軍は人道支援や市民保護のようないいこともできるでしょうが、その一方で人殺し、レイプや搾取も平気でやっています(残念ながらそのような行為を、私はカンボジアやコンゴなどで間近で見てきました)。だから上記のムシキワボ外務大臣の考えは全然論理が合わないのです。
私も含めて我々は、ロジカル・シンキングの訓練をもっと普及しなくてはと現在教育者の身として思います。もちろん学生だけでなく、社会人にも。ルワンダだけではないですが、政治家が一番必要だったりして?
8月27日のLe Monde紙が「国連報告書草稿を公表したら、ルワンダは国連から撤退(特に平和維持活動軍-PKO)をすると、ルワンダ外務大臣が国連事務総長への8月5日付けの手紙に書いた」と書いてありました。8月31日付のNew Times(ルワンダ政府寄りの新聞)によると、ルワンダ軍は「ルワンダ軍の撤退といった命令はまだ政府から降りていない」とはっきりしない発言をしたのですが、同じ日[31日]の記者会見で、ムシキワボ外務大臣は「国連がこの報告書をどうするかわからないけど、我々は撤退を真剣に検証している」と発言したのです。また、1994年のルワンダ虐殺当時に、国連PKOの幹部をしていたコフィアナン氏が、ルワンダでは失敗したとアナン氏のせいにしたのです。(いつものことだけど、ルワンダ政府っていつも人のせいにする傾向が強い。自分の行為を振り返るという習慣はないのでしょうか)
そして続いて、「平和維持活動軍として活動している(ルワンダ)軍が、レイプや殺人に関われるはずがないわ」と言いました。
この「XXだから、YYである」、あるいは「XXだから、YYのはずがない」という考えや主張は、ルワンダ政府だけでなく、世界どこでも使われているのですが、大変非論理的な場合があります。我々はよく「AさんはXXの資格を持っているから、YYができるはず」とか「BさんはXX人だから(あるいはXX教徒だから)、YYをしない(はず)」と耳にするのですが、「冬は寒いから、コートが必要」といった論理ならまだしも、「Aさんはいい人だから、悪いことはしないはず」とは必ずしも断定できません。PKO軍は人道支援や市民保護のようないいこともできるでしょうが、その一方で人殺し、レイプや搾取も平気でやっています(残念ながらそのような行為を、私はカンボジアやコンゴなどで間近で見てきました)。だから上記のムシキワボ外務大臣の考えは全然論理が合わないのです。
私も含めて我々は、ロジカル・シンキングの訓練をもっと普及しなくてはと現在教育者の身として思います。もちろん学生だけでなく、社会人にも。ルワンダだけではないですが、政治家が一番必要だったりして?
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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