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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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24日の夜に、ルワンダの首都キガリにて、ジャーナリストのジャンーレオナー・ルバンバゲ氏が暗殺されました。

彼は「ウムヴギジ」というウェブ上の新聞の編集長代行をしていたのですが、この新聞は政府批判をしていたために、4月に中止され、編集長はウガンダに亡命していたのです。

今月19日に、南アに亡命しているルワンダ政府軍のフォステン・カユンバ・ニャムワサ氏が暗殺未遂にあい、ルワンダ政府がその事件に関与しているとその新聞は書いたために、ルバンバゲ氏が殺害されたと言われています。

「国境なき記者団」によると、2009年度の報道の自由のランキングにおいて、ルワンダは179か国のうちルワンダは157位にランクしました(2008年度の145位よりランキングが落ちたのです)。アフリカにおいては、エリトリア、ソマリア、そして赤道ギニアに続いて4番目に悪いことになります。カガメ大統領は報道の自由の「略奪者」として、「国境なき記者団」に汚名を着せさせられているのです。

それにしても、今年からルワンダの政情はガタガタです。この1月からルワンダで起きていることをまとめてみますと。。。

1月: 野党リーダーのヴィクトワー・インガビレ氏が16年ぶりにルワンダに帰還し、(一般的にツチへの虐殺と知られている)1994年の虐殺ではフツへの虐殺もあり、その加害者も裁くべきと言明したために、騒ぎを起こした

2月:首都で手榴弾事件が定期的に始まる。ルワンダ政府軍の幹部のフォステン・カユンバ・ニャムワサ氏が南アへ亡命。

4月:「ウムヴギジ」が中止される。防衛大臣がジェームズ・カバレへ氏になり、政府軍の幹部2人が自宅軟禁に。野党リーダーのインガビレ氏が「虐殺否認」という罪で逮捕される。(その後釈放されるが、パスポートはとられたままで自宅軟禁に。)

5月: インガビレ氏の弁護のためにルワンダに来た、米弁護士ピーター・アーリンダー氏が逮捕される[3週間後、健康上の理由で釈放される)

6月: ニャムワサ氏がヨハネスブルグで暗殺未遂にあう。ルガンバゲ氏が暗殺される。

残念ながらこういった事件は8月9日の大統領選挙を前に、もっと増えると予期されます。ルワンダを「アフリカのサクセス・ストーリー」と喝采している場合ではありません。



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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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