コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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8月29日でハリケーン「カトリーナ」災害から5年が過ぎ、30日のDemocracy Now!でその特集がありました。最新のドキュメンタリー作品「Big Uneasy」(大きな不安)のハリー・シェアラー監督は、ニューオリンズ州の崩壊は自然災害ではなく、人災(unnatural disaster)であったと語っています。怠けていた都市計画がきちんとされていたら、大惨事は防ぐことか可能であったのではないかと議論されているからです。
私は2005年の8月南スーダンのマラカルというテレビのない町に6か月長期出張していたので、カトリーナのニュースは聞いていたものの、ブッシュ大統領の対応が大変遅かった以外、詳細については知りませんでした。しかし今日地元活動家の話を聞いて、「これってもしかしてアフリカの出来事?」という錯覚に堕ち、ショックを受けました。
援助物資が数日間被災地に届かない(世界一発展して、いろんな手段があるはずの国でこんなことはありえない!)、食糧が届いても倉庫に置きっぱなしですぐに配布されず、お腹すいた住民が食糧の略奪を始めたら、「犯罪が起きた!治安のために軍を送れ!」と騒ぐメデイア。現地に派遣された軍が住民を「おとなしくするため」銃で殴ったり、撃ったり。結局「アメリカのアフリカ」であるニューオリンズ州[何とコンゴからの奴隷が多いとのこと]は、エリートのワシントンからいつも見捨てられていたのですね。
昨日のブログで「勝者がいつも歴史を語る。。。少なくとも最初は。。」はについて書きましたが、戦争の歴史だけでなく、このようなunnatural disaster(戦争や虐殺のような人災man-made disasterでなく、自然災害だが政治的意思があれば避けられたという意味での人災)についても同じことが言えますね。もっともっと被災者や敗者の人に耳を傾けなくて、社会改革をしなくては!その問題意識を持つために、このDN!を観ることをお勧します。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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