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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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5月にルワンダで逮捕され、3週間後に釈放された米弁護士ピーター・アーリンダー氏について以前ブログに書きましたが、彼の最新の記事が興味深かったので、共有したいと思います。
 
 
この記事にはルワンダの大統領選挙や虐殺の真実について触れているのですが、その中で、
 
1.「勝者がいつも歴史を語る。。。少なくとも最初は。。。」
 
2.また、ケネディ大統領の下で防衛大臣を務めたロバート・マクナマラ氏は、
 
「もし日本が戦争に勝っていたら、(広島と長崎の原爆投下前に起きた)東京で焼夷弾の攻撃をした我々アメリカ人は戦争犯と呼ばれていただろう。」
 
と認めたと書いています。確かに!見方を一つ変えると、全体図が随分変わりますね。勝者の国のマクナマラ氏がこんなことを言うのに大変勇気が要したでしょうが、さすがに大変聡明で有名な人です。我々は歴史、特に戦争の歴史を学ぶ際に、中立性に気をつけなくてはならないことを改めて考えさせられました。
 
敗者(犠牲者であることが多い)の視点から語った歴史や彼らの苦しみというのは、一般的にかなり時間がかかって世の中に伝わります。勝者にとって不都合な情報を敗者が持っているから勝者がそれを隠すという理由もありますが、そもそも敗者の権力は弱く、コミュニケーションの手段や能力(というか教育の機会が得れなかったため)がないことが多いのです。国連や人権団体などの外部者が戦争の調査をして、情報を発信したとしても、勝者がそれを否定するなどして、ほとんど世の中から注目されないのですね。
 
ルワンダ内戦や虐殺もそうで、現政権(RPF)を握っているツチは虐殺の「犠牲者」から勝者になり、そのツチが書いた虐殺に関する本は世界で何冊かブームになっています。和訳された「生かされて」の著者のイマキュレー・イリバギザ氏は2006年に来日中、安倍首相の昭恵夫人を表敬訪問もされました。反対に敗者のフツが書いたものは量として圧倒的に少なく、映画「ホテルルワンダ」(主人公のポール・スセサバギナ氏はフツ)以外に、ほとんど話題にもなっていません。例えば、マリービアトリス・ウムテシ氏の著書Surviving the Slaughter: the ordeal of a Rwandan refugee in Zaire”には、難民としてルワンダからコンゴへ逃亡した時の様子を描いて大変貴重な証言を残しているのですが、残念ながらこの本はほとんど知られていません。
 
(話はそれますが、私はこの本を気に入っています。なぜなら、ウムテシ氏はUNHCRの難民への対応に批判的であったからです。UNHCR職員である私が(今は休職中)こんなことを言うのは変に思われるかもしれません。しかし「パトロン」であるUNHCRに対して、「お客さん(支援対象者」である難民は弱い立場におり、このような上下関係の中で、難民はUNHCRに批判がなかなかできず、ウムテシ氏の指摘は大変貴重だと考えています。このプログで何回か書いていますが、真の批判は単なる文句を言うものではなく、(社会)改革をするために必要だと思っています。)
 
これから敗者が語る歴史がどんどん浮き彫りになることを、またそれが当たり前になる世の中がくることを願っています。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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