コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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7月30日から8月3日まで起きたコンゴ東部での大規模レイプ事件での被害数は最初200人以下と報道されていたのですが、それが今は500件以上に増えました。この事件を受けて、国連のアトゥール・カーレ事務総長補佐(平和維持活動担当-PKO)が現地調査を実施し、国連安全保障理事会に提出する報告書で述べた言葉は、
「住民保護の任務に『失敗』した」
でした。
ちなみに彼の声明は次の通り。
“While the primary responsibility for protection of civilians lies with the State, its national army and police force, clearly we have also failed. Our actions were not adequate, resulting in unacceptable brutalisation of the population of the population of the villages in the area. We must do better.”
もちろん、住民を守る第一の責任者は国家(軍隊や警察など)で、国連はあくまでもその手助けをしているだけです。しかしこの事件が起きた村からあまり離れていないところにPKO軍基地があり、この事件が経って2週間何も介入しなかったということで、安保理も呆れ顔。仕方なく国連も自分たちのミスを認めたのでしょう。
この「失敗」という言葉を言うには大変勇気がいったのではないでしょうか。誰でも自分のミスを人前で認めたくないものです。今まで国連はいろんな失敗をしてきましたが、それをきちんと「失敗」と認めず、「我々にはそれだけのカパがない。人が不足している。。。」等と言い訳をしてきたような気がします。94年のルワンダでの虐殺でも、スーダンのダルフール紛争でも。そういう意味では、今回の「失敗」のスピーチに敬意を払いたいと思います。
あールワンダのカガメ大統領にもそのような謙虚さがあれば!と思うのは私だけでしょうか?
それにしてもたまたまなのか、レイプ事件、虐殺の疑いと、コンゴとルワンダでは現在同時に国連関係の大事件が起きており、国連本部や現地事務所では大慌てしながら皆24時間体制で働いていることでしょう。もちろんルワンダ政府側もそうです。コンゴ政府だけが特にレイプ事件に関して何の声明をださず、相変わらず無関心でマイペース。この態度では国が前進するはずがないですよね。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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