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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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遅らばせながら、3人の女性のノーベル平和賞受賞について書きたいと思います。
平和構築に女性が参加する権利のために非暴力で闘ったことが受賞の理由ですが、本当におめでたいことです。私事ですが、リベリアは私がアフリカ大陸で最初に行った思い出深い国であり、UNHCRで勤務していた際にリベリア人の上司や同僚がいたので、リベリア人女性のパワーを以前から知っていました。そしてリベリア料理は最高においしい!(国を評価する際に、重要な要素です)ですから、今回のリベリア人2人の受賞は、私にとって他人事ではありませんでした。
 
しかし疑問が2つあります。
 
私自身、平和構築の分野で働いてきましたが、非暴力で平和のために貢献している女性の数は、男性より圧倒的に多いのです。女性が子供を産むこともあって生命の大切さを男性以上に知り、また男性ほど変なプライドや競争心もないため、暴力やけんかの発想もなく、周りと協力し合って仲良く生活することに努めます。ですから、もっと女性にスポットをあてても不思議ではないのですが、2004年のマータイさん以来、女性が一人もノーベル平和賞を受賞していないこと自体おかしいことです。
 
しかも、政治家や国連機関が受賞することも、いつも違和感を持っていました。彼らが平和のために働くのは当然であって(そのために我々の税金が使われている!)、しかも大統領という立場だと、例えその人が戦争犯罪人であっても罰などの免除があるなど特権がたくさんあります。それよりも、国家から守られるどころか繰り返し逮捕されるなど、リスクを抱えて活動している個人の活動家に授与する価値があります。
 
まさしく、職種、そしてジェンダーの観点から、これまでノーベル平和賞の受賞者の人選に問題があったと思います。今回だけでなく、ノーベル賞委員会は来年以降も、女性活動家による非暴力に注目してほしいものです。


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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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