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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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9月23-25日まで国際キャリア開発英語セミナー(宇都宮大学等主催)が栃木県で実施され、全国の学生(約70人)や社会人(約10人)が参加し、私は「開発と人権」という分科会を担当しました。
 
前回のセミナーでは「援助と人権保障」の分科会を担当し、援助国の立場からODAの歴史、目的、それがどれだけDead Aidという負の遺産を残したかなど話したのですが、今回は視点を開発の現場(援助を受けている国)に変えました。開発援助におけるキーワード(participation, inclusive development, empowerment, MDG, vulnerable group)について取り上げ、開発をもっと持続的なものにするため、人権の観点をどのように開発に導入すべきかについて話しました。
 
参加者は学部生から院生、社会人といろいろで、必ずしも開発や人権関連の専門家でないものの、参加者全員の共通点は英語の能力と共に問題意識が高かったことです。この「「開発と人権」といテーマは日本では(世界においてもそうだが)まだ普及されていないだけでなく、英語で学ぶ機会も日本ではないので、参加者にとって二重の意味で勉強になったそうです。ただ「人権侵害の問題や援助は内政干渉になるのか」という議論について、参加者が果たして理解できたのかはっきりせず、こちらもちゃんと説明すればよかったと反省しました。
 
このブログを書いている中、ワンガリ・マータイさんの訃報の知らせが入ってきました。以下は毎日新聞の記事から一部抜粋したものです。
 
『「開発」の名のもとの環境破壊と開発の恩恵から阻害される市民の姿を目の当たりにしたことをきっかけに、環境保護活動に踏み出し、77年に農村地帯の女性に植樹を通じて社会参加を呼び掛ける「グリーンベルト運動」を創設。8万人以上が参加し4000万本以上を植える活動に発展し、アフリカ各国にも拡大した。
運動は、環境保護活動と女性の地位向上、貧困撲滅、民主化促進などを結びつけて展開するものであるため、強権的なモイ前政権の弾圧対象となり、発電所建設を巡る森林伐採反対運動で逮捕・投獄された経験もある。モイ政権後の02年の選挙で国会議員に当選し、その後、副環境相に就任。環境保護と民主化への取り組みの功績が評価を受け、04年に環境分野で初で、アフリカ人女性としても初のノーベル平和賞受賞者となった。』
 
今まで私はマータイさんのことを「環境活動家」としてみていたものの、考えてみるとまさしく「開発と人権」に関わったのですね。まだまだ活躍して欲しかったのに、本当に本当に残念です!
 
今回国際キャリア合宿セミナーで出会った参加者や講師に励まされながら、そしてマータイさんの思いを続けるためにも、私も「開発と人権」の分野でもっともっと頑張らなきゃと勇気づけられました。
 
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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