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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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ハイチ大地震からもう1年が経ちました。私は地震の直後に、JENというNGOから依頼されて、現地で3週間救援活動をしたため、今でもテント生活を強いられている被災民がいる、しかも性暴力の問題などが絶えないというニュースを聞くと、大変心が痛みます。しかも昨日のDemocracy Now!を聞いていると、ハイチの人道支援といい、国の統治といい、国際社会が仕切っているとのこと。援助関係者は配慮すべき点として、「(現地の)オーナーシップ」(TICADのコンセプト)や「現地人の自立」(JENの理念)など唱っていますが、現実はその理想から遠いようです。人道支援者として「また同じ問題か」と大変情けなくなります。
 
国際機関やNGOが圧倒的な存在感や権力を持ち過ぎて、行政や市民社会をほとんど無視してプロジェクトを運営してしまうことがよくあります。このような場合、国際社会が急に現場から去っていた際に、非援助地域には何も残らなくなり、再び行政は国際社会に依存してしまいます。コンゴが、まさにそのいい例です。国際社会は最初から行政を巻き込み、彼らが責任感を持って業務を行うように働きかけなければなりません。もちろん言うは易く、行うは難しなんですけど。
 
しかしハイチでは勇気づけられたことがありました。JENが担当したハイチの支援現場では、大学生自ら委員会を作って、復興活動に大変活躍していたのです。被災民の登録や援助物資の配布、町の清掃活動、通訳(英語ができる学生が数名いて、アメリカ軍をアシストしていた)などなど積極的に関わり、私にも親切にガイドをしてくれ、そのおかげで仕事もスムーズに行きました。行政も学生と同様にモチベーションを持っていれば、多少なり復興がスピードアップするのですが。。。その時会ったハイチの学生らは今どうしているのでしょうか。勉学に無事復帰できたのか、それとも1年経っても何も改善されず苛立っているのか、大変気になります。国の復帰には長い道のりが待っていますが、ハイチの皆さん、bon courage
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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