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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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お知らせが遅くなりましたが、フランス人のジャーナリストPierre Peanの著書“Carnages. Les guerres secrètes des grandes puissances en Afrique”(直訳すると「殺戮:権力者によるアフリカでの機密の戦争」が年末に出版されました。
 
まだ本を読んでいませんが、著者が1994年にルワンダで起きた虐殺を「第1次虐殺」と呼び、1996-1997年にコンゴで起きた「虐殺」を「第2次虐殺」と呼んでいるところが興味深いです。ちなみに一般的に、後者を「第1次コンゴ戦争」と呼んでおり、そこで起きた行為を「虐殺に値する」と国連報告書などは書いています。私も著書『世界最悪の紛争「コンゴ」』では、かぎかっこ付きで「虐殺」と書きました。まあ、そもそも虐殺、民族浄化や殺戮の定義がはっきりしていないので、区別しにくいのですが。
その第1次虐殺中に起きたアメリカ(そしてルワンダとウガンダ)とフランス間のコンフリクト、そしてこの地域におけるイスラエルの役割についても、著者は描いています。面白そーな本!しかしフランス語で600ページなので、相当心の準備をしないと!
 
それにしてもこの大大湖地域(Greater  Great Lakes regionの悲惨さが改めて確認させられます。ルワンダでの200万人の死、コンゴ東部での600万人のコンゴ人・ルワンダ人の死(これは1996年以降の数です)、多数のスーダン人の死、ウガンダ人の犠牲者、50万人のアンゴラ人の死、避難民、4人の大統領(ブルンジ人2人、コンゴ人1人、ルワンダ人1人)や数名の大臣の死、性的暴力の犠牲になった何万人の女性、恥知らずの略奪など。こんなひどい地域は世界を見てもそうないでしょう。だからこそ皆さんにこの地域について関心を持っていただき、解決法の知恵を共有していただきたいと思っています。
 
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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