コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日1月17日は阪神大震災の16周年、またコンゴではパトリス・ルムンバ初代首相がベルギーとアメリカのCIAによって暗殺されて今年で50周年を迎えます。ちなみに、1月16日はローラン・カビラ前大統領(現大統領の父と言われる)が暗殺されて10周年を迎えたのですが、この事件もアメリカが関与していたという噂があります。
なぜ二人とも1月に暗殺されたのか?1月中旬というのはアメリカ大統領の政権交代の時期で世界最強のパワーの「真空空間」にあたり、CIA等が「大事件」を実行するのに絶好だからなんですね。ルムンバが暗殺された1961年当時のアメリカ大統領は共和党のアイゼンハワーで、その3日後の20日にケネディー大統領(民主党)が就任されました。2001年には、民主党のクリントン大統領から共和党のブッシュ大統領に交代されています。
カビラ前大統領はさておき、ルムンバ大統領がなぜコンゴだけでなく、アフリカ、そして世界で有名かというと、彼は「アフリカ独立のヒーロー」であったからです。1960年6月30日のコンゴの独立日での演説で、彼は国の資源を国民のために使うと述べたために、西洋諸国の脅迫に合います。当時は東西冷戦中で、爆弾作りに欠かせないコバルトは世界でコンゴとソ連にしかないため、アメリカはコンゴに依存していました。それがルムンバ首相によって手に入らなくなると危機感を覚えたアメリカは彼を共産主義扱いし、ベルギーと共に翌年彼を暗殺したのです。
「彼は独立をあまりにも急ぎすぎた」「彼は外交も知らずに首相になり、理想だけを持っていた(郵便局事務員から政界に進出した)」とルムンバを批判する人はコンゴ人の間にもいるのですが、当時冷戦のピークで、アフリカ独立運動が盛んで、しかもルムンバ自身も若かったので、仕方がないという見方も。まあ、リーダーシップもヴィジョンもない某国の首相と比べると、はるかにいいと思うのですが。
それにしても、世界の革命家というのはなぜ30代で暗殺されているのでしょうか。ルムンバは35歳、ステイーブ・ビコ(南ア)は30歳、トーマス・サンカラ(ブルキナ・ファソ)は37歳、チェ・ゲバラは39歳、マーテイン・ルーサー・キング牧師は39歳。この人たちが生きていたら、この世の中どう変わっていたのだろうと思うことも。きっと天国から、地球に住んでいる我々のことを「歴史の教訓を学ばずに、同じ過ちを犯している」と馬鹿笑いしているでしょうね。何とも残念なことですが。。。
なぜ二人とも1月に暗殺されたのか?1月中旬というのはアメリカ大統領の政権交代の時期で世界最強のパワーの「真空空間」にあたり、CIA等が「大事件」を実行するのに絶好だからなんですね。ルムンバが暗殺された1961年当時のアメリカ大統領は共和党のアイゼンハワーで、その3日後の20日にケネディー大統領(民主党)が就任されました。2001年には、民主党のクリントン大統領から共和党のブッシュ大統領に交代されています。
カビラ前大統領はさておき、ルムンバ大統領がなぜコンゴだけでなく、アフリカ、そして世界で有名かというと、彼は「アフリカ独立のヒーロー」であったからです。1960年6月30日のコンゴの独立日での演説で、彼は国の資源を国民のために使うと述べたために、西洋諸国の脅迫に合います。当時は東西冷戦中で、爆弾作りに欠かせないコバルトは世界でコンゴとソ連にしかないため、アメリカはコンゴに依存していました。それがルムンバ首相によって手に入らなくなると危機感を覚えたアメリカは彼を共産主義扱いし、ベルギーと共に翌年彼を暗殺したのです。
「彼は独立をあまりにも急ぎすぎた」「彼は外交も知らずに首相になり、理想だけを持っていた(郵便局事務員から政界に進出した)」とルムンバを批判する人はコンゴ人の間にもいるのですが、当時冷戦のピークで、アフリカ独立運動が盛んで、しかもルムンバ自身も若かったので、仕方がないという見方も。まあ、リーダーシップもヴィジョンもない某国の首相と比べると、はるかにいいと思うのですが。
それにしても、世界の革命家というのはなぜ30代で暗殺されているのでしょうか。ルムンバは35歳、ステイーブ・ビコ(南ア)は30歳、トーマス・サンカラ(ブルキナ・ファソ)は37歳、チェ・ゲバラは39歳、マーテイン・ルーサー・キング牧師は39歳。この人たちが生きていたら、この世の中どう変わっていたのだろうと思うことも。きっと天国から、地球に住んでいる我々のことを「歴史の教訓を学ばずに、同じ過ちを犯している」と馬鹿笑いしているでしょうね。何とも残念なことですが。。。
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ゲバラはテロリスト
「革命家」とは何でしょう?
もし肯定的イメージを表すなら、少なくともチェ・ゲバラは除外すべきです。
たまたまのキューバ革命の成功が、彼の評価を惑わせました。
彼の本質はテロリストです。
「世界同時革命」なるキャッチフレーズで糊塗し、紛争・殺人ゲームに興じたのです。
人々の願望や正義感を無視した彼の行動-コンゴでの発電所爆破やボリビアでの武装闘争等-は、彼を孤立させました。
彼は人々の気持ちを理解できず、綿々とボヤキを綴りました。
ボヤキを誠実と誤解したアホな読者は、彼を「革命家」と誤認したのです。
「革命家」であるための要件の一は、暗殺されることかもしれません。
しかしゲバラは暗殺されませんでした。
彼は戦闘で捕虜となり、後に処刑されたのです。
暗殺とは密かな企みのもとで遂行されるものであり、堂々たる戦闘行為の結果としての処刑は、暗殺とは呼べません。
もし肯定的イメージを表すなら、少なくともチェ・ゲバラは除外すべきです。
たまたまのキューバ革命の成功が、彼の評価を惑わせました。
彼の本質はテロリストです。
「世界同時革命」なるキャッチフレーズで糊塗し、紛争・殺人ゲームに興じたのです。
人々の願望や正義感を無視した彼の行動-コンゴでの発電所爆破やボリビアでの武装闘争等-は、彼を孤立させました。
彼は人々の気持ちを理解できず、綿々とボヤキを綴りました。
ボヤキを誠実と誤解したアホな読者は、彼を「革命家」と誤認したのです。
「革命家」であるための要件の一は、暗殺されることかもしれません。
しかしゲバラは暗殺されませんでした。
彼は戦闘で捕虜となり、後に処刑されたのです。
暗殺とは密かな企みのもとで遂行されるものであり、堂々たる戦闘行為の結果としての処刑は、暗殺とは呼べません。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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