コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日改めてカルラ・デル・ポンテ(Carla Del Ponte) さんの”Madame Prosecutor:Confrontations with Humanity's Worst Criminals and the Culture of Impunity” を読んで、これを新年の決意にしよう!と決めたことがあります(新年というにはちょっと遅いのですが)。カルラさんは元旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)検事およびルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)検事で、大変活躍した人。ただしICTRでは、ルワンダ現政権の役人を戦争犯罪人として裁こうとしたところ、カガメ大統領やアメリカ政府の反対にあい、彼女は解雇させられました。こんなに勇敢で犠牲者想いの人がいなくなって、大変残念というか、怒りを感じます。
彼女は以下のことを本に書いています[370ページ]。
“Peacemaking and nation-building efforts will neither make peace nor build nations unless they include, from their inception, a justice component to prosecute the worst violators of international humanitarian law on all sides, to end the culture of impunity, to make it clear to everyone that no one is above the law. Peacemaking with no justice component practically ensures future conflict.”
(国際人道法の最悪な侵害者を裁き、不処罰を止め、また法律の尊重の重要性を理解するという司法部門が最初から含まれないと、平和創造や国造りは実現できない。法の正義がない平和創造は、将来、紛争再燃が予想される)
まさにその通り!私もコンゴでの経験を通して、同じようなことをしつこく本や講演などで伝えてきたので、カルラさんの想いはよくわかります。この“peace with justice” の必要性をもっともっと訴え、また私自身真剣に研究しようと思い、それを新年の決意にしました。具体的に何をするかは、今後このブログでお伝えします。
それにしても、彼女のドキュメンタリー映画「カルラのリスト」があったなんて、今回初めて知りました。しかし映画の舞台は旧ユーゴだけで、ルワンダがないのが残念です!日本のルワンダへの見方が「ホテルルワンダ」一色なので、違った視点からルワンダを見てほしいのですが。
ところで、ルワンの平和構築などに関する日本語の本や論文を読んできましたが、カルラさんの本を引用されたのはほとんど皆無です。そもそもICTRに関して書かれているのもほとんどなし(もし見落としていたら、誰か送ってくださいね)。ということで、早速「有言実行」、取り組みたいと思います!
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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