コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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カガメ大統領の元側近で、南アやアメリカに亡命した4人が、新しい政治的なプラットフォームRwanda National Congress(Congrès national du Rwanda)を昨年12月設立しました。この4人の中には、昨年6月に南アで暗殺未遂にあったカユンバ氏(元在インド大使)や、元検事で現政権(RPF)の中心人物であったガヒマ氏も含まれています。この4人は現政権の批判をした報告書も昨年9月に公表しています。
彼らは現在、映画「ホテルルワンダ」の主人公で1996年にやはり亡命したルセサバギナ氏をはじめ、1994年前の旧政権(フツが主導権を握る)の者、現政権(ツチ中心)の失望者などいろんなルワンダ人の亡命者と連絡を取っているとのことです。ヨーロッパだけで亡命者が4万人いるのですが、そのほとんどが旧政権の人間で、かなり強い「野党」をヨーロッパで築いています。このような集会は、集会や表現の自由がない母国のルワンダでは不可能です。
それにしてもルワンダ人のダイアスポラの団結力には、本当に驚くものがあります。現在はインターネットや携帯で通信が簡単ですが、ルワンダで虐殺が起きた1994年にはそれはほとんど普及していませんでした。私の友人の知人が1993年にケニアでルワンダ人と付き合っていた時、急に連絡が取れなくなり、聞いてみると周りのルワンダ人も一緒に蒸発し、その数ヶ月後に虐殺が起きていました。虐殺の準備のために消えた可能性が強いのですが、ルワンダ人の連帯の強さがわかるでしょう。
その亡命者4人が「犯罪グループを築き、カガメ大統領の汚名を着せられた、また2人はルワンダ政府軍から脱退した」という理由で、1月3日ルワンダの軍事裁判所で告訴されました。30~35年刑務所行きです。被告人も弁護士もいない裁判所で、こんなことを一方的に決定できるのでしょうか。今年もルワンダから目が離せません。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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