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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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ルワンダのカガメ大統領が、チェロ基金から人道賞を受賞しました。

http://www.newtimes.co.rw/index.php?issue=14674&article=42808


それにしても「戦争犯罪人」とスペイン政府などから起訴され、重大な人権侵害を犯しながら(このブログで何回も書いているので、ここではあえて書かないが)、なぜ「人道賞」なのか、理解できません。2003年以降、カガメ大統領は20以上の賞を受賞しているのですが(その中には、クリントン元大統領からのGlobal Citizen賞も含まれる)、チェロ基金をはじめ多くのドナー国やメデイアは、ルワンダで何が起きているのかわかっているのでしょうか。あるいはわかっていても関心がないので無視しているのか、それとも単にアフリカの「サクセス・ストーリー」を作りたいのか。キニャルワンダ語がわからない、フツでもツチでもトゥワでもない外国人にとってルワンダは平和で安定しているように見えても、ルワンダの一般市民にとってその反対であります。

ルワンダ人による、ルワンダの負の遺産について知りたい人は、ジョセフ・セバレンジ​氏の著書『神はルワン​ダで眠る』”God Sleeps in Rwanda"(2009年)をお勧めします。『生かされて』などルワンダ虐殺の生存者の本はたくさんあるのですが、セバレンジ氏は生存者である上に、ルワンダの現政権やカガメ大統領の独裁主義を強く批判し、真の和解を訴えています。彼は1997-2000年まで国会の議長として(ルワンダでは大統領、副大統領に次いで3番目の権力者)国の改革に従事したのですが、しょっちゅう当時のカガメ副大統領と衝突し彼に睨まれたために、暗殺のターゲットとなりアメリカに亡命したのです。
http://www.josephsebarenzi.com/book

この本を読むと、カガメ大統領とルワンダ現政権の人権侵害・独裁と一般的なイメージの矛盾、そして「人道賞」が冗談であるかがわかるでしょう。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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