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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今朝BSの「おはよう世界」を観て、びっくりしました。毎日のように国際ニュースに登場する「1カ国に2大統領」コートディヴォワール(CI)のニュースで、「任期の満了した」バグボ(元)大統領のアドバイサーのインタビューがあったのですが、その方が私の知人だったからです!彼は以前コンゴでアフリカ連合(AU)の代表をしていたのですが、南アでの留学中に出会った彼の息子を通じて、お会いしたことがあります。その方が今問題視されている(元)大統領の側近とは。。。
 
それはともかく、これからCIの状況がどうなるのかが気になります。国際社会はいつものごとく武力介入で問題解決をしようとしているのですが、そんなことをしても人道的に状況が悪化するだけです。既に14,000人の難民が隣国のリベリアに逃亡しており、世界40%のココアの生産国の経済も悪化しているようです。CI危機が始まった11月下旬から、チョコレートの価格は上昇し、チョコレート産業も危機に直面しているとか(来年2月のバレンタインではどうなるか?)。
とにかく、問題の原因を非暴力的に対処していただきたいものです。
CI, ベラルーシ共和国、そしてルワンダの選挙への国際社会の注目度の違いに関して、興味深い記事が12月22日のLe Soirに載っていました(“Gbagbo, Loukachenko, Kagame : cherchez la difference”)。http://archives.lesoir.be/le-courrier_t-20101222-0169AE.html
簡単に要約すると、
 
「最近行われたCIとベラルーシ共和国の選挙の不正行為に関して、西洋諸国は強く批判しているが、今年8月に行われたルワンダの大統領選挙では、そうではなかった。カガメ大統領が93%の圧勝できたのは、選挙前に政権に批判する野党やメデイアを消し、現政権寄りの「偽の」野党を作り、投票者を脅迫したからである。競争相手がいなかったカガメ大統領に比べて、CIのバグボ大統領やべルラーシのルカシェンコ大統領は少なくともライバルがいたので、まだましである。
それに加えて、カガメ大統領は戦争犯罪人。これは国連などの報告書によって以前から知られている事実である。それなのに、カガメ大統領は名誉でもって、そしてそれに対してバグボ大統領やルカシェンコ大統領はハンセン病患者として国際社会に扱われている。これは国際社会の一貫性のなさという現実を示しており、その犠牲を大湖地域の住民が払っている。」
 
まさにその通り、国際社会のdouble standardが明らかですね。上記の国際社会には日本政府も当然入っているのですが、単に欧米社会の方針についていくのではなく(また単に金をばらまくのではなく)、アフリカの政治やアフリカの市民が求めているものを理解した上で、賢明に対処していただきたいものです。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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