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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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2月のルワンダ・フィールドワークの際に、ルワンダ国立大学のCenter for Conflict Management(CCM)で1994年のルワンダ虐殺に関する興味深い話を聞きました。大学機関は直接虐殺に加担していないものの、学長や副学長が個人レベルで学生を虐殺に動員したとか(その副学長は現在カナダに亡命中)。本大学は、1994年前に存在していた唯一の国立大学で、政治家やエリートがかなり卒業しています。もし大学が「正しい教育」をしていたなら、虐殺を予防できたか、あるいは少なくとも被害を最小限に留めることができたかもしれないとのことでした。虐殺後は、二度と虐殺や紛争を再燃しないことが大学の役割や課題として挙げられるようになり、本CCMが設立されたとのことです。
 
ルワンダ虐殺ではメディア(ラジオ)が市民を動員していたことはよく知られている話ですが、大学の役割に関して聞いたこともなかったので、大学の教員としてショッキングな話でした。

今日東日本大震災の1周年を迎え、日本全国だけでなく、世界各地で追悼式やイベントが行われています。これを機会に、将来の日本や世界を背負う若い世代に「正しい教育」をする大学の役割に関して、もっと考えるべきでしょう。単に学生が知識を蓄えたり、学生が上(先生や上司)から言われたことをコツコツこなすだけでなく、学生がいろんな問題(戦争、虐殺、原発や環境等)に関して、論理的にかつ批判的に考え議論し、行動することが必要となります。

現在大学の秋入学の話に集中していますが、もっと教育の質や学習方法について議論すべきで、それは私が尊敬する教員らの学生に対する誠実で真剣な態度から証明できます。指導教員によって学生の成長ぶりが全然変わり、教員の責任や影響力の重さを改めて痛感しました。自身の研究テーマでもある紛争予防のためにも、私も人材育成を通して少しでも貢献できれば嬉しいです。

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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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