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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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昨日(3月14日)コンゴの武装勢力元指導者、トマス・ルバンガ(Thomas Lubanga)被告に有罪評決が下されました。1999-2003年のコンゴ大戦の際に、15歳未満の子どもを戦闘要員として徴集し、利用した罪が問われていました。国際刑事裁判所(ICC)で公判が行われたのは2002年設立以来初めてでしたので、アフリカの人権問題をほとんど触れない日本のメディアもさすがに報道しました。
 
http://news.infoseek.co.jp/article/afpbb_2865206
 
大変喜ばしいことですが、10年間で一人しか評決されていないことを考えると、これから戦争犯罪人が何人評決されるのかと心配です!その前にそもそも逮捕されるのかという基本的な問題もあります。上記のルバンガ被告は単なる「プチ戦争犯罪人」であり、彼以上の戦争犯罪の責任者は多数いるのです。その一人がボスコ・ンタガンダで、このプログでも数回紹介しましたが、彼がルワンダのカガメ大統領と連結しているとNew York Timesに明記されています。ただしその関わり方に関する詳細は書かれていませんが。。。
 
http://kristof.blogs.nytimes.com/2012/03/14/bosco-2012-while-we-hunt-kony-another-indicted-war-criminal-lives-a-life-of-leisure/
 
当然のことですが、プチ戦争犯罪人一人を評決してもコンゴと周辺国に戦争の責任者や戦争の構造が残っている限り、状況は全然変化しないどころか、ネットワークが時間と共にグローバル化し、悪化することもあります。Global Peace Index 2011によると、平和でない国のランキングに ソマリア、イラク、スーダン、アフガニスタン、北朝鮮に次いで、コンゴは6番目にランキングされています。
 
http://www.visionofhumanity.org/wp-content/uploads/2011/05/2011-Fact-Sheet.pdf
 
国際社会の間では、コンゴは一応「正式に」戦争は終わっていることになっているのですが、現地ではそうではありません。持続的な平和と安定をもたらすために、皆さん、引き続きいろんな知恵の共有をお願いします。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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