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劉暁波氏のノーベル平和賞受賞は、人権や平和推進活動をしている私にとって嬉しいニュースでした。本当におめでとうございます!昨年はオバマ大統領の受賞後アフガンへの戦争を始め、しかも授賞式で彼が「戦争は時折必要」と述べたこともあり、かなりがっかりしたのですが、劉氏はリスクを負いながらも非暴力で人権尊重を実現しようとしているので、喜ばしいものです。それにしても彼にはそのニュースが届いているのでしょうか。また彼の妻も行方不明になっていると聞き、大変心配です。
この受賞に対して中国政府は即反発し、ジャーナリストや人権活動家をシャットアウトし、またノルウェー大使を呼びつけて、中国とノルウェーとの関係が損なわれることになると警告。これってまるで最近のルワンダ政府の反応のよう!とついつい比較してしまいました。1週間前に公表されたコンゴの人権状況に関する国連報告書にルワンダの「虐殺」の関与の疑いが書かれていたのですが、それにルワンダは憤慨し、いろいろと国連に脅迫していました。過去にも、ルワンダ虐殺の開始直前に起きた飛行機墜落事件の責任者について書かれた報告書を巡って、ルワンダはフランスとの国交関係を停止したことがあります。失礼ながら、中国政府といい、ルワンダ政府といい、外部から見ていて醜い行動を起こしています。
人権といえば、昨日難民映画祭で「レポーター」というドキュメンタリーを観たことを思い出しました。この映画はいろいろと勉強になり、大変お勧めです!ニューヨークタイムズの記者、ニコラス・クリストフが2007年7月コンゴ東部への取材中、ンクンダという戦争犯で知られている反政府勢力の将軍に会ってインタビューをしたシーンがありました。(実は私も同時期にコンゴ東部で勤務していたので、なつかしい風景を見ながらセンチメンタルになってしまいました~。またンクンダとも2回会って話したことがあるのですが、詳細は著書「世界最悪の紛争『コンゴ』」の127ページをご参照ください)そこで、将軍が言った言葉に思わず笑いうなずいてしまいました。
「コンゴ(「アフリカ」の聞き間違いかもしれないが)には人権(human rights)は存在しない。強い者の権利(strong rights)しかないんだ」
確かにあっている!そしてこれってまさに中国やルワンダにも当てはまる言葉ですね!もちろん、日本を含む世界各地でも起きていることでもあります、悲しいことに。。。。弱い立場にいる者の権利(weak rights)を尊重する世界に変えていかなくては!劉氏を見習いましょう!
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過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。