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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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112日から14日まで続いた「アフリカx日本x世界:暴力を平和に変える空間」のプロジェクト(主催:金沢工業大学未来デザイン研究所、助成:国際交流基金)で、メンバーら(建築家・職人、アーテイスト、研究者、新聞記者)と共に京都、石見銀山、篠山(兵庫)、そして横浜に行っていたために、その間このプログを書く余裕がありませんでした。詳細に関しては下記をご参照ください。
http://spacepeace.exblog.jp/
 
私はこのプロジェクトメンバーでながら、また「コンゴ東部に温泉をつくり、そこで紛争の関係者(軍人や権力者)に裸の付き合いをしてもらうことによって、まともな(?)和平交渉ができるのでは」という発想を持っていたものの、「本当に文化や空間が平和をもたらす力があるのだろうか」と多少疑問に持っていました。というのも、文化や空間よりも、紛争の原因を対処しない限り、紛争解決はできないからです。しかし今回のプロジェクトを通して「プロセスややり方によっては、平和の方向に導くことができるかも」という希望が見えてきました。ここでは簡単に、プロジェクトを通して和平会議や真実と和解委員会について考えたことをまとめたいと思います。(他のことに関するアイデアは明日シェアします)
 
紛争国では、当事者や関係者(仲介役、ドナー国、国連、政府の役人など)が集まって和平会議が開かれるのですが、会場は立派なホテルや国際会議場が一般的です。しかし、会場では参加者全員がオープンに話せる雰囲気、また熱い議論でイライラしていても、休憩の時に窓から見える自然で精神的にホッとする、そういう場も必要です。頭が熱くなると、相手の話を聞かずに、自分の言い分だけを押し付けてしまい、敵関係がますます悪化してしまうからです。
 
また紛争が終わった後に、加害者自身が犯した罪など真実を明らかにし、犠牲者との間に和解をもたらせる目的の「真実と和解委員会」があります。しかし、虐殺や戦争犯罪といった重い罪を犯した人ほど、自分の名誉やプライドを傷つけたくないため、真実を人前で告白するのは易しいことではありません。加害者が自分の過去の罪を見直す、あるいは瞑想をするための空間と時間を与えれば、もしかして考え方が変わるかもしれません。
 
和平会議といい、真実と和解委員会といい、実行するための空間は都心よりも、自然の中の方が妥当です。当然のことながら、そこへのアクセスは簡単でなく、時間がない政治家などの紛争・和平交渉関係者にとって非効率的かもしれません。しかしコンゴ紛争のように、和平交渉を繰り返し行なっても紛争が終わることがなく、一般市民がどんどん亡くなっていくことを考えると、この[1回で終わらせたい]和平交渉のために多少時間を割く価値はあるのではないでしょうか。
 
上記に関して意見がある人は、批判も含めて、ぜひぜひ共有して下さい!
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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