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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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ロシア人の武器商人であるビクターブートゥ(Viktor Bout)氏が2年前に逮捕されたタイからアメリカに身柄が引き渡されました。

ロシア政府も本人も罪を否定しているらしいのですが(本人の正式なサイトには単なる商人としか書いていないらしい)、彼はコンゴ、アンゴラ、リベリア、アフガンやボスニアの戦争で武器を提供してきました。

フランスのRFIによると、コンゴでは1996年の第1次コンゴ戦争の際に、彼は反政府勢力AFDL(ルワンダ政府等が支援)やその後できた反政府勢力MLC(ウガンダ政府が支援)に武器を提供し、AFDLの代理としてつくられた反政府勢力RCD-Goma(ルワンダ政府が支援)や、ルワンダ政府が「テロリスト」と呼ぶルワンダ反政府勢力のFDLR(ルワンダ虐殺の首謀者などがつくった)は、ブートゥ氏の主な得意客であったそうです。

またコンゴ東部では資源の密輸や国連機関の援助物資の運送にも関わり、東部にある地方都市ベニにあるホテルの共同オーナーでもありました。戦争経済も平和経済(人道支援を含め)もこういう人たちが関わっていて、彼らが金儲けできるようになっているのですね。私はベニに出張で数回行ったことがあるのですが、私が泊まっていたホテルがそうだったとしたら?またUNHCRの援助物資も彼の会社が運んでいたとしたら?そう思うと、ぞーと怖くなりました。

映画「ロード・オフ・ウオー」(Lord of War)は世界の紛争地で活躍する武器商人が主人公でしたが、まさしくその世界。恐ろしいですね。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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