コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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私が先週まで関わっていた「暴力を平和の空間に変える」のプロジェクトで学んだ「賢明な空間の使い方」について書きたいと思います。
もともと家は土壌の上に建てられるもので、1‐2階の低い住宅が横に広がり町ができます。道路を歩けば人々の生活を(時折)身近で見ることができ、水うちなどを通して町内のコミュニケーションや交流ができます。アクセスの目的で造られた道路が、自然とコミュニケーションの場になり、それによってコンフリクトの発生率を防ぐことができます。
ところが現在、都市では高層マンションに住む人が増えてきています。住む空間が上に伸びれば伸びるほど、地上にいる人が上に登らない限り、また高層マンションの住民が地上に降りない限り、コミュニケーションが難しくなります。しかしネットなどで買い物や用事が済むので、外出する必要性がなくなり、ますます住民同士のコミュニケーションの機会がなくなります。近所の顔を知らない、ネットや携帯電話でしかコミュニケ―ションができないという状況では、日常生活は普通に過ごせるかもしれませんし、特にコンフリクトも起きないでしょう。しかし地震や洪水などの自然災害の際、住民同士が助けあうことができなく、それによって必要以上に犠牲者がでてくるかもしれません。
その上に、高層マンションの高い階には蚊もハエもないため、住民はそのような虫の存在も知らなく、自然との共生ができなくなります。自然を知らない、そして人工的に美しいものにだけ賞賛するという感覚の人が増えることを考えると、大変怖くなります。
もし高層マンションの建築がなくなければ、都市化や過疎化といった問題も防げるのではないでしょうか。人口、情報、就職先、モノや空間があまりにも東京の一点に集中している面では、日本は異常です。人間にも環境にも優しい空間の使い方について議論する必要があり、そのために政治的空間(political space)も必要となります。資本主義やグローバル化する中、もう一回これに関して検討する必要はあるのではないでしょうか。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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