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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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タンザニア、ウガンダとルワンダでの2週間の出張を終えて、昨夜日本に帰国しました。出張の目的は学生のための海外インターン先の調査でしたが、インターン先として人気のあるルワンダなどは政情が不安定で、現地でのインターン生の受け入れが安全面から本当に可能か検討するために、政情・安全状況に関する情報も収集しました。当たり前のことですが、現地に行かないと手に入らない情報や、頭でわかっていても現地で(再)確認できた情報があり、実のある出張でした。現地でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。数日間にわたって、出張での所感やこの地域の政情について共有したいと思います。
 
コンゴの政情:来年末コンゴでは大統領選挙が行われる予定ですが、カビラ現大統領はこの4年間何の実績もだしていないので、これからの1年間中国政府の協力を借りるなどして、インフラ整備など形あるものに必死に従事するでしょう。ICCによって起訴されている戦争犯罪人のンタガンダ氏(コンゴ政府軍の将軍)は、「peaceよりjusticeの方が大事」と言っていたカビラ大統領によってこの数年保護されているのですが、カビラ大統領は彼を捕まえてICCに引き渡そうとしているようです。これも選挙前に国際社会から支援を得るためでしょうか。経済学者のPaul Collier氏も述べていたのですが、できない大統領に限って選挙前になると急にアクテイブになります。今のコートジボワールは「1ヶ国に2人の大統領」という異常の状態ですが(外国にも大使が2人ずつつくのではという噂が流れている!)、コンゴの来年の選挙も同様に混乱が起きるのではと現地の人は冗談を言っています。
コンゴ東部における天然資源の搾取に関しては、一応存在する「規制」を無視してアメリカや中国などいろんなアクターが関与しており、その中には政治より商売に関心があるカビラ大統領も含まれています。コンゴ東部のある地域にはアメリカの資源企業が入り込み、「アメリカの51州」(!)が生まれつつあると言われています。
昨年初めに開始した、コンゴ政府軍による(そして国連PKOが支援している)ルワンダ反政府勢力(FDLR:ルワンダ虐殺の首謀者もいる)への掃討作戦が現在も続いているのですが、コンゴ政府軍の士気は高くなく、真面目に戦っているというより、単に「じゃれている」だけです。それもそのはず、カビラ大統領は偽札を印刷して、それをコンゴ軍への給料として払い、当然それが市場などで受け付けられないため、憤慨した兵士が市民への略奪などによって生存しています。大湖地域を指揮するルワンダ政府も「テロリストであるFDLRが全滅することによって、この地域に平和が来る」と言いながら、それを本当に望んでいません。というのも、コンゴ東部で資源の搾取に従事するFDLRの存在のおかげで、ルワンダ現政権もその恩恵を受けているからです。ルワンダ現政権とFDLRは敵同士に見えて、資源の搾取を協力しあっているのです。この掃討作戦で犠牲になっているのは唯一一般市民で、避難民生活を長年送っています。
国連PKOを含める国際社会は、そもそもコンゴ紛争解決に関して政治的意思は全然なく、資源を通して経済的アジェンダの達成にだけ目がいっています。著書の『世界最悪の紛争「コンゴ」』でも書きましたが、コンゴ東部の紛争は意図的につくられており、全然解決策の希望が見えません。
 
コンゴ東部へのスタディ-ツアー:来年の夏あたりルワンダとコンゴ東部へのスタディ-ツアーを主催したいと思っているのですが、コンゴ東部の状況は不安定なため、おそらく実現できないかもしれません。1994年のルワンダ虐殺のせいか、ルワンダ(だけ)を訪ねる学生・研究者は大勢いるのですが、そうするとルワンダ現政権による負の歴史が理解できず ―特に在日ルワンダ大使館に紹介された「サクセス・ルート」だけ辿って回るとー、偏った見方しかできなくなります。学問としてもフィールドワークとしても、これは大変危険です。だからこそ、コンゴ東部にも行って「犠牲者」であったと言われるルワンダ現政権が加害者でもあったことなど全体図を見てほしいのですが、、、コンゴの状況は変わりやすいため、来年の春ごろに決めたいと思います。
 
ところで、昨日[6日]カガメ大統領はベルギー入りをしたのですが、その機会にヨーロッパ在のルワンダ人とコンゴ人500人がブルッセルで4日と6日にデモをしたそうです。「戦争犯罪人カガメ」「800万人の死―真の(コンゴ)虐殺」という看板が見られます。詳細は
http://www.musabyimana.be/lire/article/manifestation-anti-kagame-a-bruxelles-plus-de-600-personnes-au-rensez-vous/index.html
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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