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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日ある方(大湖地域を気にかけている方)とコンゴやルワンダの現状についてかなり深い話をし、いい勉強をさせていただきました。

その方は私の本「世界最悪の紛争『コンゴ』」を読んでくださったのですが、「内容がかなり悲観的、本当にコンゴとルワンダには希望がないのか」と早速聞いてきました。「コアな問題である、不処罰(impunity)や司法の問題を多少解決したら、希望は多少見えるだろう」と答えると、納得したようですが、その本人も私と同様に悲観的でありました。

私はコンゴ東部にいた時からこの不処罰の問題が大変気になり、いつも何とかできないものかと考えてきました。その方にも「日本は司法の協力ができないのか」と質問したのですが、「日本人には無理。」とあっさり答えました。「そもそも歴史や政治的背景を知らないまま、技術だけで協力をする。元戦闘員に職業訓練をしても、その元戦闘員がどの民族や背景の持ち主なのか答えられない」

そして続けてこう言いました。

「皆『平和構築』と簡単に言うけど、そんなきれいごとではない。ものすごく難しい。私も正直大湖地域の解決法はわからない」

これには同感しました。私は上記の本や講演などで、その実現の難しさを話してきたのですが、その一方で平和構築が簡単であるふうに語る人たちもおり、彼らは私の考えがネガテイブすぎると思っていたのではないでしょうか。しかし私は現実的(realistic)であるだけ。現場に行かないとわからない問題はたくさんあるのです。

(続きはまた明日)
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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