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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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この1週間ある調査で東京を離れ、ネットへのアクセスが十分届かなかった場所に行っていたこともあり、ブログを書くことができませんでした。コンゴの現状を簡単にまとめてみたいと思います。
 
1.カビラ大統領の就任式が20日に行われ、大統領で出席したのはジンバブウェのムガベ氏のみで、他は外務大臣や在コンゴの大使が国の代表として出席しました。しかも後者の場合は、欠席すれば国外追放される可能性があるため、外交関係のために出席したらしいんですね。アメリカのカーター・センターやヨーロッパ統合の選挙監視団、そしてクリントン国務長官が本選挙は信用性に欠けていると指摘したのに、矛盾した態度ですね!
 
2.現職カビラ氏に敗れたチセケディ元首相は「選挙に不正があった、自分が選ばれた大統領だ」と主張し、23日、キンシャサの自宅で独自に大統領就任を「宣誓」しました。チセケディ氏は当初、首都の競技場で「就任式」を行う予定だったのですが、治安部隊が野党支持者らに催涙ガスを発砲したり、戦車を配置するなどして競技場への立ち入りを阻止したため、急遽会場を変更したのです。大統領選をめぐっては野党支持者と治安部隊の衝突が続き、ヒューマンライツウォッチによると、選挙後、死者最低24人が出ています。
 
3.混乱状態が続くコンゴでは、携帯電話のSMSの使用が12月3日以降、政府の命令で中止されています。選挙関係だけでなく、年末年始関連のメールを家族などに送れず、表現の自由が奪われた市民の不満はますます高まっています。
 
4.一番腹立たしいのは、この異常な状況に対して、コンゴにいる世界最大のPKOや国際刑事裁判所(ICC)が何も対処していないことです。カビラ大統領下の治安部隊が市民を殺害しているにもかかわらず、PKOはなぜ阻止できないのでしょうか。また、選挙前にチセケディ氏が「自分が大統領だ」と述べただけで、ICCは「暴力は許さない」と強硬な態度を示していたのですが、現在死傷者がでても何の表明を出していません。まるでカビラ大統領を支持しているかのように。。。(もちろん支持しているから、出来ないのでしょうが!)国際機関よ、もっと中立的に、そして厳しく「ムチ」を使ってください!
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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