コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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私はこれまで、開発、人道支援、人間の安全保障、平和、アフリカなどに関するセミナーや講演に足を運びましたが、特に大満足したものは5%しかないと思います。ほとんどの講師がきれいごとや理想しか話さず、現実について本音で話さないからです。また自己満足的な内容が多く、次の行動につながるものも大変少ない。もちろん講師が立場上言いたくても話せないこともあるでしょうが、それでは悪循環から脱出できなく、問題の改善にはつながりません。それどころか、問題が悪化するだけです。
その現実については、私は2年前に質問をぶつけたことがあります。アフリカの開発がテーマであった、JICAとアフリカ開発銀行(AfDB)の合同シンポジウムで、AfDBのカベルカ総裁が「アフリカが発展するために、市場をもっと開くべきだ」と述べ、それに対して私は「市場を開くのはいいが、武器の市場を閉めないと。武器が自由に流通している限り、アフリカには絶対安定は来なく、したがって発展もできない。それについてAfDBとして何か対策はあるのか」と聞きました。総裁はその質問に答えず、隣にいたJICAの緒方理事長にマイクを渡して答えを求めました。彼は完全に逃げたのです!
このように、(きたない)現実と直面し解決策を見つけない限り、ODAを倍増しても効果はゼロです。(もちろん一握りの関係者‐政治家や多国籍企業―にとって効果は大変あるが、相手国の市民にとってはゼロでなくマイナス)ここでは、武器流通というシビアで重要な問題(また紛争の原因の一つでもある)を例にだしましたが、これ以外にも触れられない問題はたくさんあります。ですから保健と教育の援助だけに焦点を当てた「菅コミットメント」もそういう意味で、期待はできないのです。
確かに武器流通といった問題は容易に解決ができなく、それならもっと簡単である保健や教育から手を出そうと思いがちですが、強い政治的意思があれば、解決できるはずです。
菅さん、そして政治家の皆さん、世界の政治(Politics)と向きあい、コミットメントのPriority(優先順位)について再度検討をお願いします!
追伸:武器流通に関して知りたい人は、映画の"Lord of War"を観賞してください。
追伸2:援助やODAに関しては、言いたいことはたくさんあるので、またいつか続けたいと思います。明日から久々にコンゴとルワンダについて書きます!
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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