コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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米国を公式訪問していた中国の胡錦濤国家主席が19日、オバマ大統領との会談中に中国側に人権尊重を促し、また記者会談でも中国での人権問題について質問があり、世界が注目をしました。
中国というと、いつも人権問題が話題になりますが、アメリカでも同様にひどく、それに関してはほとんど沈黙状態です。先週公表されたヒューマン・ライツ・ウォッチの世界報告書を読むと、アメリカには世界最大の投獄者がおり、その投獄者の割合も世界で一番高いとのこと。また農園での児童労働者の労働状況がひどく、性的暴力や殺虫剤中毒で子供たちは犠牲になっているとか。これはいわゆる途上国やアフリカ諸国でなく、アメリカで起きている話です!もちろん、「対テロ戦争を口実にした収容所での人権侵害」であるグアンタナモ米軍基地の問題も残っています。
中国へのバッシングの理由に、相手国が人権侵害国であっても中国は国益のために協力(援助ではない)をしていることが挙げられます(例えばスーダンへの協力も、石油が目当て)。でもこれって他の権力国もやっていることなのでは?もちろん皆がやっているからいいと言っているのではなく、自分(自国)の過ちを反省したり、ふりかえることなく、よく一方的に他国の非難だけをするな―といつも権力国の傲慢さに呆れます。
中国がアフリカ進出の理由を「ビジネスのため、国益のため、」とはっきりと正々堂々(?)と述べているのを聞いて、本音と建前がなく、ある意味で「透明性」を感じます。他のドナー国は援助の目的を「人権尊重や民主主義のため」と美しい言葉を並べるものの、裏では国益のことしか考えていない国が多数派です。残念ながら、現場で働いていた時、そのようなことをよく目に入り、何度失望したことか。。。。
ということで、我々は中国を違った視点で見る必要がありますね。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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