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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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何とICTR(ルワンダ国際戦犯法廷)の弁護士のピーター・アリンダー氏(アメリカ人)がICTRによって解雇されたとのことです。昨年5月ルワンダの野党党首を弁護するために、ルワンダの首都キガリに行ったのですが、警察によって逮捕され、世界の弁護士会が即時釈放を求める声明を発表しました。
 
偶然なのですが,昨日ルワンダ虐殺に関する彼の思想のペーパーを読み直していて,彼の勇敢さや誠実さに改めて感銘を受けたのですが,と同時に彼はルワンダ政府,アメリカ政府や国連から相当敵視されているのではと恐れていました。というのも,国連やアメリカ政府など様々な情報を公開し(下記のURL参照),ルワンダ現政権もルワンダ虐殺に関与していたことを主張してきたからです。つまり「歴史を書きなおす必要がある」と訴えています。 
以前このブログにて,1994年の虐殺の加害者としてルワンダ現政権を起訴したために,2003年にルワンダ・アメリカや国連によって解雇されたICTR前検察官のカルラ・デルポント氏について書きましたが,今回も同様に権力国の外圧があったのではないでしょうか。
 
日本ではICC(国際刑事裁判所)やICTY(ユーゴスラビア)やルワンダ虐殺関連の研究はある程度されていますが,ICTRに関してはほとんどなし。ICTRで勤務した日本人も,私が知っている限りいなく,日本では,ICTRでの国際法vs 国際政治のどろどろとした現実を知っている人がいないのです。学生に紛争後の裁判の難しさを理解してもらうためにも,私は大学で担当する海外インターンにICTRを受け入れ先として載せていました(他大学でICTRをインターンの候補先として勧めているところはあるのでしょうか?)。その願いが通じたのか(?),昨日,人権や国際法に関心がありICTRでインターン希望の学部生(国際学部)が私の研究室に来ました。残念ながら,ICTRは修士・博士の学生しか受け入れないのですが,こんな学生に会えて心の底から嬉しくなりました。将来,法の正義と闘う若者が増えることを願っています。
 
アーリンダー氏の解雇に関しては,また情報が入り次第,ブログで更新します。
 
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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