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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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4人の母乳からヨウ素が検出されたニュース,同じ女性として大変心が痛みます。それと同時に,政府への怒りが高まりました。こんな緊急事態なのに,枝野官房長官は「過度な心配をしなくても大丈夫な状況だと判断しているが、お母さま方は心配だと思う。念のため、政府としても一定の調査を行う必要がある」と「他人事」のように述べたからです。上記の女性をはじめ,妊婦さんなどがどんなに怖い思いをしているのかわかっているのでしょうか。
 
結局この原発事故は,永田町や霞が関の人間にとって,「他人事」なのですね。もし自分の家族が原発周辺で犠牲になっていれば,もっと真剣に対応をしていたはず。まあそもそも権力者は,危険な原発周辺に自分らの家族を住ませないのですが。
 
もちろん原発事故だけでなく,沖縄の基地に関しても政府は「他人事」として取り扱ってきました。沖縄タイムズに「原発は基地問題と似ている。普段は押し付けて、助けが必要な時は見捨てられる」と書いていましたが,本当にその通りです。政治家や首都圏の中流以上の住民の豊かな生活を保つために,基地や原発を押しつけられている現地住民の生活が脅かされつづけています。最近は使わなくなりましたが,これはまさに昔でいういわゆる「権力国」と「非権力国」間の「南北問題」と同じ構造です(よく「先進国」とか「発展途上国」という呼び方をするが,この呼び方は好きではないので,あえてこのように使った)。
 
日本国内に限らず,海外で起きていることも,他人事でなく「自分の問題」としてとらえ,それに対して行動できる人間をもっともっと育成しなくてはなりません。大学教員として私はその責任を感じるとともに,若者も今の原発事故から教訓を学んでもらい,将来二度とこのような犯罪を繰り返さないために何ができるか考えてもらいたいものです。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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