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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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8月6日といえば原爆の日。原爆と言えば、それに含まれていたコンゴ産のウラニウム(80%)。。。。と言うのはコンゴ関係者だけ?現在、資源目当てで中国のアフリカ進出が話題になっていますが、西欧諸国は19世紀末から「アフリカの奪い合い」(Scramble for Africa)のために、アフリカにいます。

それはともかく、今年の原爆の記念式典では、アメリカ大使と国連事務総長が出席し、世界から注目を浴びました。しかし前者はスピーチも献花もせず、式典後さっさと東京に帰り、被害者は「何のために来たのか」「今頃来ても遅い」と憤慨していました。私も失望しました。

原爆は政治の問題なので、いくらオバマ大統領が式典に出席して謝罪をしたいと望んでいても、簡単に実現できないでしょう。しかし原爆から65年たち、被爆者はどんどん亡くなっています。我々が一般的に知っている被爆者は語り部をする人が多いのですが、中には外出も語り部もしない「影の」被爆者もいます。彼らは「気持ち悪い」と周辺から差別され、結婚もできず、一生孤独感を抱えながらひっそり生きています。かわいそうに、親以外に人の愛情もぬくもりもほとんど知らないまま亡くなっていることを想像すると胸が痛くなります。

韓国人の歴史学者ハン・ホング氏が「平和構築の第一歩は他人の痛みを自分のものとして受け止めることから始まる」と述べていましたが、本当にその通りだと思います。平和構築や復興を 「民主主義、インフラ整備、経済成長など」と考える人がいますが、そのような外見的なサービスだけでは、被爆者(被害者)の痛みを取り除くことはできません。私は被爆者のことを詳しくわかりませんが、難民などと話していてそれがよく理解しました。我々はもっともっと被害者の痛みを想像し、彼らのニーズを考えるべきではないでしょうか。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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