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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今回の大災害の犠牲者にはお見舞い申し上げます。11日から書きたいことがたくさんあったのですが、昨日までバタバタしていました。11日は、私がアドバイサーとして3週間関わっていたJICAの平和構築研修の最終日で、アフリカからの研修生をどうやって帰国させるかを検討や助言。その後、3週間後に出産を控えている友人夫婦を東京から北九州に避難させるために友人などに連絡(嬉しいことに病院も宿泊先―たまたま助産婦の所で助かりました!-も決まり、ホッ!)。また私の勤務先の宇都宮大学では東北出身の学生もいるので、学生の安否を確認するために連絡しまわったり現在のところ無事であるということで安心しています。
私は放射能が怖くて、勝手ながら13日から関西の実家に避難しています。栃木県にも原発の煙が流入しているとのことで、勤務先にも行けない。。。原発の作業員や被災者が簡単に安全なところに避難できないことを考えると、本当に心が痛むのですが、関西でできることはやりたいと思います。ここで「9・11」ならぬ、「3・11」から起きたことや感想などまとめて書きます。
 
1.私は国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などにおいて緊急事態で働いていたせいか、情報収集、フットワークの軽さや素早い判断を取ることに慣れていると思っているのですが、今回の災害でこの能力が発揮でき、本当に資産だと再確認しました。JICAの研修生に適切なアドバイスを伝えることができたからです。私のUNHCRの同僚も地震の際に特に動揺せず、冷静に対応できたと言っていました。11日の翌日、JICAの研修生は帰国予定だったのですが、前日成田空港が閉鎖されていたために予約した飛行機が出発できるか確定されていなく(電話で確認もできず)JICAは空港までバスも出せなく(高速が閉鎖されていた)JRの成田エキスプレスも出ていなく、最悪の場合空港で夜を過ごすはめになるかもしれなく、研修生は出発をためらっていました。JICA関係者も「リスクを取るなら、JICAの宿泊所で12日過ごした方がいい」と助言。
 
しかし、私は友達から原発のリスクに関する情報を早々と貰い、私自身も情報収集をしてそれを確認した後に、研修生に対して「いつ日本で原発が爆発するかわからないから、一日でも早く母国に帰った方がいい。アフリカの方が安全、日本政府の情報に頼らないで!」と強く押しました。コートジボワ―ル人の研修生に関しては、「おたくの国も今紛争があって大変だけど、人間同士の紛争でまだコントロールができる(と言ってもできないため、紛争・対立が続いているのだが。。。)。日本では自然災害、そして原発という人間の手にはどうしょうもない大きなリスクがある」と伝えたのですが、出発できる保証がないということで、宿泊所にいとどまることにしたのです。結局、隣国のソマリアの緊急事態などに対応しているジブチ人の研修生だけがその日に出発することを決め、私が成田空港まで連れていくことになりました。急行電車もなく、普通電車に乗って乗継2回で片道3時間半もかけて!「(小国の)ジブチでは3時間あれば、エジプトまで行けるのに」と電車の中で冗談を言っていました。「成田空港には1万人以上の人々が殺到している」と聞いていたものの、そのような人ごみはなく、研修生は問題なく飛び立つことができました。(ちなみに残りの研修生は2日遅れて出発)。この素早い決断は本当に良かったと思っています。
 
2.電力不足で、関東や東北のあちこちで停電が起きています。千代田区など中央政府やメデイアの集中地域は、24時間仕事ができるように電力があるとのこと。もちろん通信などの理由で重要なのでしょうが、被災民が寒い中、暖房も十分な毛布もないまま寝ているかと思うと、胸が痛みます。被災民のことをもっと考えてほしいものです!それにしても日本の技術は世界レベルに近く、また自然災害の国なのに、発電機や太陽熱光電の貯えがないのかと今回驚いています。アフリカでは反対に政府提供の電力には依存できないため、各自(持てる余裕のある人のみだが)が発電機を持っているのですが!やはり「自給自足」を重視しないといけませんね。
 
3.これまでリビアのニュース一点であったアルジャジ―ラが、さすがに日本の大災害について報道するようになりました。カダフィ大佐は「この機会にもっと攻撃を!」とやり放題なのでしょうね。昨年末にコートジボワールでの危機が起きた際も、チューニジアでの民主化運動が起きたとたんに、前者の報道が薄くなり、今でもコートジボワールの問題はずるずると続いています。独裁者や犯罪人にとって、他国での問題はメデイアの注意をそらすので、チャンスになるのでしょう。
 
4.そして私に関してですが、昨年のハイチ地震、またインドネシアのアチェの津波救援オペレーションに派遣されたこともあるので、その経験を今回に生かしたいと強く思っています。しかし、今回の災害は通常と違って放射能があり、その気になれません。また私は危険な紛争地で勤務したこともあり、武装グループや戦争犯罪人など人間とのやりとりはできても、放射線という「目に見えない」ものとは当然対話はできなく、もっとおそろしい。IAEAではそのような「放射能の人道支援専門家」はいるのか。なかなか正確な情報が入ってこないため、対応の仕方がわかりません。ということで、この放射能事件が落ち着いた時に(いつになることやら)、被災地に行けたらと思っています。被災民の皆様、厳しくつらい状況が続きますが、希望を失うことなく元気でいてください。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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