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それは女性と男性の生活ぶりを観察していると、わかることだ。避難で移動中も(避)難民キャンプ内でも、女性は子供や老人の世話、食事の支度、薪集め、水くみ、洗濯で朝から晩まで忙しい。女性は現実に追われながらも、たのもしい存在だ。その点、男性らは昼間から木の下に集まり、地元の酒を共にしながら、国のノスタルジアにふけたり、母国の政情について議論をする。彼らは母国では家の一本柱として、子供たちや妻から尊敬されていた。もちろん、その身分は難民になっても同じだが、金も家もない難民となったことで、自分に誇るものがなくなる。それに加えて、もし避難中に家族の一員が軍人に暴行を受けたなら、世帯主として、かつ男性として、家族を守る責任が果たせなかったと自分を責め、ますます自信をなくす時もある。家(キャンプだと小屋)での居場所がなくなるわけだ。
下の方に「3月までは「日本は悲惨な震災にみまわれた、かわいそうな国」という論調でしたが、4月4日を境に日本は被害者から加害者になりました。なぜなら、東京電力が(中略)「高レベルの放射性物質」を含む汚染水を(中略)海への放出を開始したからです。」と書かれています。
これを読んで,「日本はルワンダと同様なことをしている!」とショックを受けました。「日本は世界の海を汚染をしている」という認識はありましたが,確かに加害者であると言えますよね。。。
(虐殺を経験し,被害者であるはずのルワンダがなぜ加害者なのか?1996年のコンゴ戦争の際に,隣国のコンゴに侵入して「虐殺」に値する行為を犯したからです。詳細を知りたい人は,ぜひ著書「世界最悪の紛争『コンゴ』」を読んでください)
私は以前アフリカの紛争地で働き,平和と紛争の研究をしていますが,まさに現在の日本も,原発との戦いという意味では「紛争」状態にあります。そして「原発紛争」と「武装紛争」の権力の構造や行為は本当に同じであることを確認しました。
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「私は干された」ジャーナリスト上杉隆の証言
東京電力/電事連がもたらす「大本営発表」 TBSラジオを降ろされた真相
上杉隆 うえすぎ/たかし ジャーナリスト、自由報道協会(仮)暫定代表。
4月6日、東京/衆議院第一議員会館で開かれた鳩山由紀夫前首相主催勉強会
http://www.asyura2.com/11/senkyo111/msg/665.html での話を要約。
(まとめ/構成 伊田浩之(編集部)「週刊金曜日」2011年4月15日つけ掲載)
新聞やテレビが垂れ流す「安全」報道に違和感が広がっている。
批判を続ける雑誌がある一方、『週刊新潮』『週刊ポスト』等の
週刊誌も「安全」に大きく舵をきった。
「大本営発表」はいかに進路を誤らせるか。
教訓を思い出す必要がある。
3月まで私は、TBSラジオの番組「小島慶子 キラ☆キラ」に出ていました。
そこで東京電力や電事連(電気事業連合会)に関して、
「情報隠蔽(いんぺい)しているんじゃないですか」と、
15分間のコーナーで話しました。
生放送が終わった後、番組のプロデューサーが来て、「上杉さんちょっと
いいですか、今月いっぱいで辞めてください」と突然言われました。
2週間前には「4月以降もよろしくお願いします」と言われていた。
理由は判然としませんが、いきなりの降板であることは事実です。
同じ週にはこんなことがありました。
通信衛星(CS)やケーブルテレビなどで視聴できる「朝日ニュースター」に、
電事連がスポンサーだった『ニュースの深層』という番組があります。
私は火曜にキャスターをしており、原発震災後、現地に入ったフォトジャーナリスト
の広河隆一さんや、中国電力が計画している上関(かみのせき)原発を取り上げた
映画『ミツバチの羽音と地球の回転』を作った鎌仲ひとみ監督をゲストに呼びました。
また、木曜日のキャスター、葉千栄(ようせんえい)さんは原発震災を警告してきた
作家の広瀬隆さんを出演させました。
すると、電事連が「とてもスポンサーができる状態ではない。
検討してください」と言ってきたそうです。
「朝日ニュースター」の岡崎哲也/報道制作局長は降板させることを拒否し、
当時は無広告放送で流しました。
つまり、政府や記者クラブメディアの情報と違うことを言う人間は
全部メディアから消せという流れです。
自分が当事者でありながら、なにか映画の世界にいるような
不思議な感覚になるんです。
これは、実際起こっていることです。
既存メディアを全否定するわけではありませんが、雪印集団食中毒事件や
市川海老蔵さんなどの事件では、記者たちが自宅にまで押しかけ、
「出てこい、会見しろ」というわけです。
しかし、今回の原発震災では、東京電力の清水正孝社長がなぜ会見に出てこないか
質問した記者は、私が聞くまでいませんでした。
新聞やテレビの大スポンサーを傷つけない、電事連に関しては絶対に批判しない
というタブーがあるわけです。
これが日本の今の状態です。
およそ70年前のいわゆる大本営発表と全く同じことが起こっている。
ミッドウェーで完全に負けても「転進」と言う。
危機的状況は、現場の軍人も政府も知っている。
新聞記者も気づいていたのに正しく報道しない。
その結果、皆さんがご存知のとおり約270万人の日本人の命が失われた
(編集部注/犠牲になった人数は諸説あり)わけです。
///官房長官会見から排除される///
とにかく正しい情報を公開させないといけない。
だから、地震発生翌日の3月12日午前5時から、首相官邸の横の
国会記者会館に車を止めて電話をかけ続けました。
笹川武/内閣広報室長や、西森昭夫内閣調査官、枝野幸男官房長官、
福山哲郎副官房長官、細野豪志総理補佐官にこう伝えたのです。
「海外メディアの一人でいいから官房長官会見に入れてくれ。
こういうときに誰も攻撃なんてしない。
フランスも米国、ロシアも核に関する情報を持っている。
場合によっては、ジャーナリストは質問することによって情報を伝えることがある。
フリーランスの記者も現場に行ってる。
福島は大変なことになる。
日本のテレビや新聞は死亡者12人などと政府集計による報道をしているが、
フリーランスは数多くの遺体を見ている。
早く救出に来てくれればまだ生きている人がいる。
発生から72時間以内なら助けられる可能性が高いのだから」
一度入浴しに帰った以外、4日間にわたって申し入れをしましたが、
全然ダメでした。
フリーランスは今もほとんどの会見に入れません。
「じゃぁ、インターネットメディアのカメラマンだけでも入れてくれ。
自分たちはネット中継を見ながらツイートするなどして情報を発信するから」
と申し込んだわけです。
被災地にはテレビもない。
新聞なんか届かない。
でも、携帯電話を使ってツイッターなどネットメディアを見られる人はいました。
だから、ネット情報が命を救うかもしれない。
ガイガーカウンターを持って現場に入っている記者の情報を
伝えられるかもしれない。
現在、ネットメディアのカメラが入っていますが、
当初は全然だめでした。
「じゃぁ仕方がない、政府がツイッターアカウントをつくってくれ。
それをリツイートしますから」と申し込み、政府は震災発生から3日目に
ようやく「官邸災害情報(@kantei_saigai)」をはじめました。
///海洋犯罪テロ国家になってしまった///
海外メディアの報道が厳しさを増しています。
しかも、その危機感が官邸にありません。
3月までは「日本は悲惨な震災にみまわれた、かわいそうな国」という論調
でしたが、4月4日を境に日本は被害者から加害者になりました。
なぜなら、東京電力が福島第1原発2号機から海に漏れ続けている
「高レベルの放射性物質」を含む汚染水を集中廃棄処理施設で貯蔵するため
として、同施設にたまっている「低レベル汚染水」1万1500トンの
海への放出を開始したからです。
つまり、日本は放射能を公共の財産、世界の財産である海洋に撒き散らす
海洋犯罪テロ国家になった。
大げさじゃない。
海外メディアに触れられる方は海外メディアをご覧になってください。
そして、放出の発表にもプロパガンダ(宣伝)が隠されています。
放出したのは「低レベル」と日本のテレビや新聞は言ってます。
東電の会見で、低レベルと高レベルの区別の基準を尋ねると、
「東京電力の相対的な基準」だと答えました。
海外の基準に合わせると、低レベルは高レベルです。
そして高レベルは超高レベルの汚染水です。
しかも、その超高レベルも漏れている。
日隅一雄弁護士や木野龍逸さんというフリーのジャーナリストが
東電会見で追及し続けています。
そのレベルは、東電の資料には毎時1000ミリシーベルトと超える
と書いてます。
「以上の具体的数値」を聞くと、東電は「測ってない」と言う。
「なんで測ってないんですか」と言ったら、
「測る機械を持っていない。よって測っていません」と言う。
250ミリシーベルトを被曝すると、白血球が破壊され始めます。
つまり、毎時1000ミリシーベルトだと15分でそうなる。
毎時2000ミリシーベルトだと7分半です。
具体的な数値がわからないと危険なのに、計器がないから測らないと言う。
これが東電の正体です。
プルトニウムの測定でも嘘をつきました。
菅政権が今後、どんなにいい政策をやっても国際信用力はゼロ。
むしろマイナスなんです。
菅さんは悪い人じゃないんですが、放射性廃棄物を意図的に投棄する
犯罪行為を行なったわけです、海洋汚染犯罪国家のリーダーを
そのままいただいている国は誰一人信用しません。
煽るわけではありません。
ただ、菅直人首相と東京電力、それから日本の大メディアも批判されて
ますが、この体制が続く限り、日本は国際的なプレーヤーではないし、
信頼にたる国ではないというレッテルを残念ながら貼られてしまっています。
犯罪者のレッテルを剥がす作業を早くやらないと、
いま放射能の汚染地帯で苦しんで避難されている方、
それから漁民や農民の方々など、全員が立ち直ることはできないと思います。
☆ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリから学ばない原子力政策 ―子どもたちに対する、的確な放射能被ばく対応を望む―
(木村盛世のメディカル・ジオポリティクス カフェ。4月12日)
木村盛世(きむら・もりよ)=
医師/厚生労働医系技官。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了。内科医として勤務後公衆衛生の道へ。米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て帰国。財団法人結核予防会に勤務後、厚労省入省。現在は厚労省検疫官。専門は感染症疫学。
http://kimuramoriyo.blogspot.com/2011/04/blog-post_12.html
http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/367.html
(注:文中にあるリンクはすべて「PDFファイル」となっている)
福島原発の状況は、今なお予断を許すものではありません。
今回は、放射性物質の人体への影響について書いてみます。
というのも、現在の政府対応は、妊婦や乳幼児に対してあまりにも「甘い」と感じるからです。
http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf
人が放射線にさらされる事を「被ばく」と言います。
被ばくは、体の外側に受ける外部被ばくと、
体内に放射性物質がとりこまれる、内部被ばくに分かれます。
外部被ばくは、衣類を脱ぐ、あるいは洗う等により、影響を取り除く事ができますが、
体の中に入ってしまったものは、
放射性物質が自分で少なくなる(崩壊と言います)のを待つか、
尿や、汗、あるいは便から体外に排出されるのを待つ以外はありません。
このため、内部被ばくがより重要なのです。
放射能による最も重大な健康問題は、「がん」です。
がんは、細胞ががん化する事によって起こります。
その一つの原因が放射能なのです。
放射性物質は、遺伝子であるDNAを傷つけます。
傷ついた遺伝子は、がん細胞という、暴走する異常細胞を生みだすのです。
多量の被ばくをして、急性のがんが発症する事がありますが、
それ以上に問題なのは、将来起こるであろう細胞の「がん化」です。
がん化には約20年が必要と言われています。
このため、放射性物質が身体の中に居る期間が長いほど、
がん化する可能性は高くなるのです。
子どもは、大人より死ぬまでの時間が長いわけですから、
被ばくを受けた年齢が低いほど、がんになる確率も高くなってきます。
原発の事故等では、多くの種類の放射性物質が飛び散ります。
その中で、重要なのがヨード131、セシウム137、ストロンチウム90、といった物質です。
体内にどのように取り込まれるか、と言えば、
主に、鼻や口といった呼吸器から吸収されるものと、
食べ物から入る経路の2種類が挙げられます。
どちらから体内に入るのが多いか、というのは、
その放射性物質の種類によって異なります。
その種類ごとに、預託実効線量とか、等価線量等を用いて、
内部被ばくを計算する事が出来ます。
この計算は、想定する条件(放射性物質の種類、放射性物質の量、食べ物と、呼吸と、
どれくらいの確率で吸収するか、性、年齢、体重など)で、
違った計算式ができますし、同時に違った答えが出てきます。
ある人の計算では、そんなに高くない被ばく量が算出されます。
それをもとにして意見を言う人は、「特に健康問題には影響ない」と言うでしょうし、
シビアな状況を仮定した答えに対しては、「非常に危険である」と言う事になります。
この記事では、その答え一つ一つに対して意見を言うつもりはありません。
繰り返しますが、何が問題なのかと言えば、
今回の原発事故において、妊婦や小児(特に5歳未満の乳幼児)は、
大人以上に放射能の影響を受けやすいという事実を、
政府もメディアも、あまり認識していないのではないか、ということです。
忘れてはならないのは、子供は小さな大人ではないということです。
よく小児科医が私に言っていたことですが、
「子供は大人とは違った生物である」という言葉がぴったり当てはまります。
何が違うのかというと、放射能から受ける影響が、大人と比べてけた違いに大きい、
ということです。
お腹の中に居る時から、歩けるようになるまでどんどん成長します。
ですから、代謝すなわち、遺伝子の複写も活発に行われますから、
影響を受けやすいのも当然と言えます。
ここでは、放射性物質の代表格と呼べるヨード131とセシウム137の、
子どもへの影響について書いてみたいと思います。
まず、ヨード131です。
ヨード131の多くは、消化管から飲み物や食べ物と一緒に吸収されます。
吸収されたヨード131のうち、約20%は甲状腺に蓄積されます。
残りの80%は、体の外に出ていきます。
人類は過去、大きな放射能汚染を経験しました。
原爆、マーシャル諸島での核実験、チェルノブイリ原発事故、等です。
被ばくした乳幼児を追跡して分かった事は、
彼らたちは、大人と比べて、ヨード131の影響を受けやすく、
甲状腺がんになりやすい、ということです。
特に新生児は、甲状腺機能が活発です。
生後10日は、成人の3~4倍のヨード取り込みが行われます。
また、小さければ、甲状腺の大きさも小さいですから、
成人と同じヨード131の被ばく量を受ければ、
小さな甲状腺に、大人より、高濃度のヨード131が凝縮します。
ヨード131は、食べ物から体内に入る経路が多い、と書きましたが、
子どもたちは大人と比べて、消化管から吸収しやすいのが特徴です。
すなわち、乳幼児、新生児などの小さな子どもは、
よりヨード131を体内に取り込みやすい、といえます。
ヨード131は、乳にも移行します。家畜も人間と同様に被ばくします。
一般的に、子どもの方が大人より牛乳を良く飲むので、
それだけ、被ばくを受ける機会が多い、と言えます。
また、母乳中にも出てきますから、ヨード131に汚染した母乳を飲んだ赤ちゃんにも、
放射性ヨードが蓄積されます。
ヨード131は胎盤を介して、お腹の中にいる胎児にも移行します。
甲状腺が機能し始める、妊娠12週ごろからは、活発にヨード取り込みが行われます。
http://www.atsdr.cdc.gov/toxprofiles/tp158.pdf
(The Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR) ,
米国保健省、毒物による疾患登録機構:ヨード)
ヨード131と小児甲状腺がんの関係はおわかりいただけたと思います。
それではセシウム137は、小さな子どもに、どのような影響を与えるのでしょうか。
セシウム137はヨード131以上に危険です。
なぜなら、ヨード131は比較的短い期間で体外に排出されるのですが、
セシウム137は長期間、体内に残ります。
放射性物質は、時間と共に減ってゆく(崩壊)のですが、
この目安となるのが、半減期(量が半分になる時間)です。
ヨードが約8日なのに対し、セシウム137は30年です。
セシウム137は、ヨード131と違い、
ほとんどが、口や鼻、といった呼吸器から体内に入ります。
甲状腺だけでなく、体内臓器にまんべんなく行きわたります。
特に、肝臓、腎臓、筋肉(特に心筋)に多く蓄積される、という放射性物質です。
原発事故などで放出されるセシウム137の量は、
他の放射性物質と比べて少ないのですが、健康への被害は大きなものがあります。
繰り返しますが、ヨード131と違って、長期間体内に残るためです。
長く体内にとどまるということは、がんを発生させる危険性が高くなるからです。
「セシウム137と発がんは関係ない」と言う人もいますが、
それは、原発事故等では多くの放射性物質が放出されるため、
どの放射性物質が原因だ、と決めることが難しいからです。
確かに、セシウム137は、ヨード131のように、甲状腺がんの発生を多くさせる、
といった、ある特定のがん発生に関する関係は証明されていません。
しかし、全ての放射性物質は、遺伝子であるDNAを傷つけるわけですから、
「発がん性がある」と考えるのが普通です。
子どもは外で遊ぶ機会が多いですから、
外気あるいは塵から舞い上がるセシウム137を吸い込む可能性が、
大人より多いということがあげられます。また、セシウム137は水に良く溶けます。
小さな子どもは、大人に比べて身体の水分割合が大きいので、
比率として、より多くのセシウム137を取り込む事になります。
また、母乳への移行も多い、という報告があります。
新生児と1歳児における調査では、40~50%の確率で、母乳から移行したという報告があります。
これは、ヨード131の25%程度と比べると多い数字です。
動物実験では、胎盤を介して胎児へ移行する事も認められています。
http://www.atsdr.cdc.gov/ToxProfiles/tp157.pdf
(The Agency for Toxic Substances and Disease Registry (ATSDR) ,
米国保健省、毒物による疾患登録機構:セシウム)
所謂専門家と呼ばれている人たちや政府は、「直ぐには影響はない」と言います。
その背景には、有害放射能による、中長期的な研究があまりなされていない、ということがあります。
しかし、明らかに放射性物質は、ある一定期間体内にとどまります。
そして、遺伝子を傷つけていくのです。
その影響を最も受けるのは、新生児、乳幼児であり、お腹の中にいる赤ちゃんです。
危険性の程度が不確定、と言うのであれば、
最悪の状況を想定する事が必要なのではないでしょうか。
「最悪の状態を考えて行動するのが危機管理の基本だ」と言う事は、
前の記事でも何度も述べている事です。
日本の将来を担う、小さな子どもたちを守ることは、国を存続させるために必要です。
正に、大人の責任である、と言えます。
そのためには、現状のような、「屋内避難」といった、あいまいなことをせず、
乳幼児と妊婦については、半径30キロメートル圏内から安全なところに避難させる、
などの、思い切った対応が必要だと思います。
もうひとつ忘れてはならないのは、被ばくした子どもたちの追跡調査です。
今後どのような疾患が起こってくるか、いつ発症したかなどは、
長期的な疫学調査を行う以外にはありません。
しかし、一向にこのような調査を開始したという話を聞きません。
また、不幸にして、がんを発生した場合のがん登録なども、
都道府県単位で行われているのが現状です(行っていないところもあります)。
追跡には、どこに移り住んでも追えるような枠組みが必要ですが、
これも未整備と言ってよいでしょう。
今回の原発事故は、不幸な出来事です。
しかし、この事故で何が起こったか、そして将来何が起こっていくかという調査をし、
それを発表することは、今後の患者補償のためにも、
そして、世界の原子力開発に置いても、非常に重要な事です。
将来に向けて正確なデータを残すことは、危機管理の一つといえます。
失った命を無駄にしないために、そして、将来を担う世代を守るために、
政府と研究者は速やかに対応して欲しいと思います。
私が彼女と会ったのは,2008年11月東大で開催された「人間の安全保障」のセミナーでした。ちょうどその時私は勤務先のコンゴから帰国したばかりで,コンゴ紛争に関する啓蒙活動をしたいと思い,仲間探しをしていました。とはいっても,そもそも「アフリカ」の分野は日本において少数派。しかも「コンゴ」,「紛争」や「人権問題」と限定すると,興味を持つ人は数名に減ってしまいます。どうすればいいのかと悩んでいた時,香苗さんがHRW事務所を東京で開くことを新聞で知り,「彼女なら仲間になってくれるのでは?」と期待しました。コンゴで勤務していた頃,現地のHRW職員と一緒に仕事をしたり助言をもらうことが多く,プロ意識が強く弱者のことを真剣に考えるHRW職員を尊敬するようになったからです。
私の予想通り,香苗さんも理解力とハートがある人で,その時から「コンゴ・アフリカの人権仲間」としてお付き合いしています。彼女がキャスターを務める「ニュースの深層」で,私の著書「世界最悪の紛争『コンゴ』」で紹介してもらったり,一緒にコンゴの紛争・人権に関する有志の会を開いたり,ツイッターで励ましの言葉をもらうなど。
関心がある人はぜひトークショーに参加して,人権問題について一緒に考え,行動を起こしませんか。
- ルワンダ政権(RPF)とルワンダ政府軍内の分裂
- 野党党首2人の不法逮捕
- 政治的空間と報道の自由の欠乏
- フランス政府とスペイン政府による起訴
- コンゴ武装勢力のンクンダ将軍の成り行き(2年前の「逮捕」以後、特に適切なアクションがとられていない)
神戸で4月3日【日】「平和以外に何でもある国コンゴ」の講演をします。いつもコンゴ紛争、人道支援や平和構築について話すのですが、今回東日本大震災のこともあるので、コンゴの原発問題や日本とコンゴ・アフリカの人道支援やガバナンスの共通の問題点についても少々触れたいと思います。
原発というと、アメリカやフランスに目を向けがちですが、原料はそもそもコンゴから来ているのです!昨日来日したフランスの核燃料会社アレバもコンゴとウランの開発で昨年協定を結びましたが、多くの国はウランなどをコンゴから密輸しているのです。それが果たしてどのように使用されているのか??うーん考えるだけで怖いですね。
http://tomoniproject.blog69.fc2.com/
以前このブログで書きましたが、一般的に「怒り」はネガティブなもの、精神的によくないものとされています。しかし、時には社会改革のためには必要とされ、まさにそれを発揮しないといけない時期にきています。特にこれからの日本や世界を背負っていく学生や若者(私も含めて!)には、将来の安全・健康と生命のために、大いに怒ってもらいたい。もちろん非暴力で!
- なぜ東電と日本政府は「正しい」情報を国民に公開しないのか(これに関するデモが東京で行われ、外国メデイアは報道したが、私が知る限り日本のメデイアは報道していない)。
- (日本政府は原発や放射能の専門家はいないのでなかなか決断が下せないかもしれないが)、なぜ東電は日本政府に「適切に」ガイドしないのか(もちろん意図的であるが)
- 大変リスクの高い作業員の扱い方があまりにも粗末ではないか。
- 原発付近の住民が「放射能を浴びてきている」と思われて、避難地で差別されている(このようなことは許されない!)。
- 避難所で性的暴力が起きている(しかも被害者は小学生低学年!避難民が発生するところー例えばコンゴやハイチーは必ずこの事件が起きますが、もちろん日本も例外ではありません)
- 妊婦や乳幼児が未だに原発半径30キロにとどまっていること。なぜ80キロに避難しないのか。
- これだけ原発のリスクの理解度が浸透されているのにもかかわらず、なぜ東電はフランスに福島原発用の核燃料を要請したのか。なぜ日本政府は自然エネルギーへの転換に関する政策が提言・決定されないのか。
- そしてなぜ人間はエゴが強い、醜い動物であるのか。
できる所でできることを何でもしましょう!
- Why cant TEPCO and Government of Japan share the “correct” information to the citizens? (there was a demonstration on this in Tokyo last Sunday reported by the foreign media but not by the Japanese media);
- (although it is understandable that Government cannt make a decision due to the lack of expert on nuclear plant and radiation at the government level), why cant TEPCO guide appropriately the Government of Japan (obviously this is done on purpose);
- Those residents living close to the nuclear plant, who are considered to receive heavy radiation, are discriminated at displaced places by other displaced persons (this should not happen as these residents have nothing to do with the incident);
- Sexual violence taking place at the collective displaced shelters (and the victim is a primary school pupil! in any internally displaced person situation such as in the DRCongo and Haiti, there is a high prevalence of sexual violence, but this takes places in Japan equally);
- Why are those small children and pregnant women still kept within the radius of 30km from the nuclear plant instead of being evacuated outside the radius of 80km?:
- Despite the fact that the high risk of nuclear plant is well understood presently, how can TEPCO request France to send nuclear fuel to supplement the Fukushima nuclear plant? Why cant Government of Japan make a policy to convert all energy into natural energy? and;
- How egoistic and ugly human beings are.
- The treatment of those workers at the nuclear plant is very poor;
Why the Government of Japan is not doing this? Because, according to my assumption, if you leave chunks of concrete as the Chernobyl case, that gives an impression of “second Chernobyl” and nuclear technologies cannot be controlled by humans, especially by Japan technology. This will lead to the end of nuclear power.
The Government of Japan, which has strong ambition to continue selling Japan-made nuclear power plants all over the world, wants to send the msg to the citizens and the world that this serious incident can be controlled. This is a fatal misjudgment. Fukushima is a reckless nuclear power plant. Pollution will spread fast unless drastic measures are taken. There is an urgent need to begin the blockade strategy, and evacuate urgently those displaced persons outside the radius of 50km by force. The present measures are not only wrong, but is a criminal abandoning the responsibility of protect the citizens.”
毎日原発事故に関するニュースが流れていますが、不思議なことに(と考えるのは私だけ?)放射能汚染拡大に関して「人権侵害だ」と訴える人権団体は、私が知っている限りいません。私が加盟している某人権団体で、そのように政策提言、あるいは声明を出したらいいのではと提案したのですが、その提案が「過激」なのか、私の説得力が弱かったのか、あるいは今回の「想定外」(この言葉は単なる言い訳に聞こえるので、使いたくないのですが)の事故と人権保障の関連生の発想がないのかよくわかりませんが、即座に応答はなく、理事会で検討したいとのことでした。
現在原発の処理、被災地における支援、復興、疎開先での受け入れなどやることは山ほどあり、皆さんはそれぞれの地域でできることを従事しているのですが、それと同時に、この原発の災害を二度と繰り返さないように長期的な予防策も考えなくてはなりません。昨日、被災地に支援をしてくださったジブチとアフリカ諸国のことをブログで書きましたが、物資的、金銭的や技術的な支援だけでなく、「原発No!」の啓蒙活動を進めることが世界にとって大きな貢献になるのではないでしょうか。原発の危険性を世界に広める、原子炉の建築計画を止める、太陽エネルギーと風力エネルギーの開発を進めるなどなど。これは当然政治や経済にもかかわってくることで難解かもしれませんが、意識と意思さえあれば実現できることだと信じています。
さらに、キンシャサ大学の学生たちは近道をするために頻繁にフェンスと通り抜け核研究施設敷地内を横断し、また、核廃棄物貯蔵施設の隣では農家の人がキャッサバを育てています。(この畑では通常の数値を上回る放射線が検出された。)その施設とキンシャサ大学の女子寮の間には全くフェンスが存在していなく、その両建物は300メートルほど離れているが、キャッサバ畑を横切って自由に行き来きしているとか。おそろしい!詳細は下記まで。
Japanese and English version
10日前まで私が関与していた、JICAのアフリカ仏語圏平和構築の研修に参加していたジブチ人の研修生(外交官)から、嬉しいメールが来ました。ジブチ政府が東日本大被災への支援を収集しているとのこと。なんて思いやりがあり、素敵なことでしょう!最初はジブチに昨年から日本の自衛隊基地がある関係かなと思ったのですが、なんと1995年の阪神大震災の際も支援をしてくださったとのこと。無知ですみませんませんでした。。。そしてありがとうございました。
色々調べると、今回の大震災に関してでアフリカ諸国で一番乗りに支援申し入れをしたのがジブチ(13日の9時時点)で、その後チュニジア、モロッコ、ルワンダ、ガボンと続きます。またアルジェリア,エジプト,ジンバブエ,スーダン,ナイジェリア,ボツワナ,マダガスカル,南アフリカも支援をしてくださっています。
ジブチ政府と国民の皆さん、また他のアフリカ諸国の政府と国民の皆さん、どうもありがとうございました!
I received a pleasant msg from a Djiboutian participant who was part of the JICA'sAfrican Francophone Peacebuilding training, held until 10 days ago in Japan. The Government of Djibouti is collecting donation for the Eastern Japan's crisis. How thoughtful and sweet they are! First, I thought it was due to the presence of Japan's Self Defense Force in Djibouti, but I learned that Djibouti also donated to the victims of Kobe earthquake in 1995. Sorry for my ignorance...and thank you for your assistance.
After verification, for the present crisis, I got to know that in fact, Djibouti was the first country in Africa to offer assistance to Government of Japan , followed by Tunisia, Morocco, Rwanda and Gabon. Other countries, Algeria, Egypt, Zimbabwe, Sudan, Nigeria, Bostwana, Madascar and South Africa equally offered assistance.
On behalf of the Japanese citizen, let me take this opportunity to thank the Government/People of Djibouti, as well as other Governments/People of other African countries. We shall overcome with your support.
Masako Yonekawa
ということで、被災地の学生、そして犠牲者の皆様、レジリエンスをお忘れなく前進してください!私も応援します!
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過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。