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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今から2年前にコンゴ人の著名な人権活動家(Floribert Chebeya)が殺されたのですが、今朝その未亡人のインタビューを読んで涙がほろり。本当に悔しく、何もできない無力感に堕ちいてしまいます。
 
http://www.jeuneafrique.com/Article/JA2673p086-087.xml0/?utm_source=feedburner&utm_medium=twitter&utm_campaign=Feed%3A+jeune_afrique_Culture+%28Jeune+Afrique+Culture%29
 
言論の自由がないコンゴでは、国外に亡命する人権活動家やジャーナリストが多いのですが、チェベヤ氏はコンゴに居残ることにこだわり、モブツの独裁時代から25年間にわたって、正義のために闘った勇敢な人として有名でした。腰の重い国連事務総長でさえ彼の死に関する声明を発表したのですから、彼の死がコンゴやアフリカだけでなく、国際社会においてどれだけショッキングなものであったのかわかるでしょう。残念ながら日本では知られていません。。。アフリカというと、ビジネスの可能性、援助、貧困、エイズの大陸としか報道されていませんが、人権問題、特に現地の人たちがどれだけ命がけで闘っている様子も伝えてほしいものです!
 
それはともかく、その彼の死に関するドキュメンタリーが今日フランスで公開され、それに先立って未亡人がインタビューされました。現在6人の子供とカナダに亡命しており、上の子供2人は父親のように司法関連の仕事に就きたいだの、今でも脅迫を受けるだの話しています。彼女自身将来コンゴに戻りたいのですが、不処罰がある限り難しいだろうと言っています。
 
日本では、3/11後に、ふるさとへの想い、故郷を離れるつらさなどがよく話題になっていますが、当然のごとく、状況によってはそんな簡単に帰ることはできません。また難民や亡命者という地位がなくても、同様な状況にいる人もたくさんいるのです。外国に留学しているとき母国の政情が変動し、帰ることができなくなった人、または滞在ビザを得るために、現地人の人と(強制的に)結婚した人は大勢いるでしょう。そういう人たちは難民として登録されていないために、UNHCRの数に上がりませんが、我々が考えている以上に大勢いることでしょう。
 
彼らが母国に自由に帰国できるように、単に物資的や精神的な支援だけでなく、上記の不処罰といった、腐った構造を一から変えることをしなくてはなりません。国づくりや復興への協力の際に、reconstruction やrehabilitationという言葉が使われていますが、re(再)というパッチワークのような業務をするのではなく、最悪の場合、まず既存の構造やシステムを破壊することから始めなくてはなりません。国家主権の問題になるから国際社会はそこまでできないと言われそうですが、難民や亡命者のことを考えると、そこまでやる必要があるのでは?でないと、ますます難民、亡命者や移民は増え、失業や経済格差が生まれ、社会への不満がたまる一方になるかもしれません。これはもちろん日本の政治体制にもあてはまることです。(まとまりのない文章になったことをお詫びします)
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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