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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今週は忙しくしていました。宇都宮大学の研究室の片づけ(5月で退職したため。でも書類が多すぎるために来週も続けなくては!)、20日の世界難民の日のイベント(ビルマ難民の日本における定住がテーマだったが、アフリカ諸国から来た難民・亡命者が「なぜいつもビルマなの?アフリカのことも取り上げて!」と怒っていた)、また今週末は日本平和学会@沖縄。。。今回の平和学会は沖縄返還40周年や昨年の3.11もあり、その関係の部会が多く、大変勉強になっています。私の専門であるコンゴ東部は沖縄同様に軍事占領され、同じ暴力構造の下で市民は大変な被害を受けているので、見ていて本当につらくなります。
 
それはそうと、今週はルワンダがかなり国際ニュースで取り上げられましたね。特に2と3に関しては、ルワンダにとって大変恥ずかしいるニュースです(1990年代から、このようなembarrassingな報道は何度もあったのだが)。全部フォローしてはいないのですが、簡単にまとめてみましょう。
 
1.ローカルなjusticeというか、裁判所であるガチャチャが18日(月)に終了しました。しかし、公平に加害者を裁くことができたのか?という大きな疑問が残っています。関心がある人は武内進一さん、そしてヒューマンライツウォッチの論文とレポートをご参照ください。
 
http://jica-ri.jica.go.jp/publication/assets/JICA-RI_WP_No.32_2011.pdf
 
http://www.hrw.org/news/2011/05/31/rwanda-mixed-legacy-community-based-genocide-courts
 
2.数週間前から騒がれているニュース、「ルワンダ政府がコンゴの新反乱軍を支援していると書かれた国連報告書案」についてですが、アメリカ政府がその報告書の公表を防いでいることをコンゴの国連大使が話しました。4月以降、この新反乱軍やICCの戦争犯罪人のンタガンダを巡って、コンゴとルワンダ間では新たな緊張関係が生まれています。ルワンダ政府は国連PKO(MONUSCO)@コンゴに対して、「MONUSCOはもしかしてFDLR(1994年の虐殺の首謀者が中心に築かれたルワンダ反政府勢力)を支援しているのでは?」といつものごとくバッシングをしています。
 
http://uk.reuters.com/article/2012/06/20/uk-congo-democratic-rwanda-idUKBRE85J1IM20120620
 
3.2010年に南アに亡命中のカユンバ(カガメ大統領の元側近)が暗殺未遂にあった事件で、カユンバが裁判所で、カガメは1994年の虐殺の引き金となった旧大統領の飛行機墜落を計画し実施したことを話しました。またカユンバは自分が暗殺されることをある電話の会話で知ったとも言っています。これは決して新しい情報ではなく、他の元側近も同じことを証言しているのですが、日本のメデイアは全然報道しませんね。反応が遅すぎる!
 
http://www.timeslive.co.za/news/2012/06/22/kagame-wants-me-dead
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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