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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日、127日に放映されたNHKBShi100年インタビュー~国際協力機構(JICA)理事長 緒方貞子~」のDVDを観ていて、改めて緒方さんの偉大さを実感しました。そして「緒方さんのような素早い決断力が今の政府にあれば!」と考えられずにはいられませんでした。
 
緒方さんがUNHCRの高等弁務官時代、最優先していたものは「人の命を救うこと。(UNHCRの任務は難民の保護ですが)難民が生きていないと、保護ができないから」でした。人道支援なら当然と思うかもしれませんが、1990年前半、政府の責任下にある国内避難民(IDP)の保護をUNHCRがするとは考えられない時代でした。「このままクルドのIDPをほっとくと殺すことになる。難民条約を根本的に解釈したときに、そのもとにあるのが人の命を救うこと。生きることは基本なこと」として、IDPの保護に従事したのです。この自由で実用的な発想!この柔軟性!
そして最後に緒方さんのコメントですが、
 
「こういう決断は早くしないといけない(悩んでいる時間はない)。」
 
この台詞を、今の政府や東電に聞かせてやりたいですよね。今回の原発事故においても、最優先しなければならないものは、市民の命、健康、安全であるはずなのに、残念ながらそれは軽視、あるいは無視されています。放射能の影響で弱い立場にいる人たちを救いたいと、私や友人はいろんな団体にあたっているのですが、ジレンマにぶつかります。国際機関なら拠出金である日本政府に遠慮してものが言えない、国家という権力には勝てないなど。日本政府は外国にいる難民の「人道支援」には関与してきましたが、自国の国民の命もまともに救えないなんて!緒方さんをぜひ見習ってほしいものです。
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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