コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日3月8日は「国際女性の日」で、今年100周年を迎えます。アフリカに滞在していた時、それにまつわる行事があるため大きなニュースになるのですが、日本ではほとんど報道されません。なぜなのでしょう。単に男尊女卑の社会だからでしょうか。知っている人がいれば教えてください!
西アフリカにあるブルキナファソの前サンカラ大統領(1983-87)は毎年この日には、妻の代わりに夫が買い物をするように一般市民に訴えたそうです。食料の買い物も家計を握っているのはほとんど女性の役割なので、男性は市場に行くことによって食料の価格が分かってよかったとか。これは1年に1回の行事ですが、これ以外にも女性解放のために啓蒙活動、一夫多妻の禁止、避妊の促進、また女性に大臣のポストを提供しました。これは当時でも現在でもアフリカだけでなく、全世界の国々でも大変珍しいことです。
こんなに女性思いで、アフリカの一般市民から尊敬され、かつ「有言実行」な大統領だったのですが、残念ながら彼が残した優れた政策はあまり知られていません。なぜかと言うと、宗主国のフランスにとってサンカラ大統領は他のアフリカ大統領と違って「生意気」でかわいくなく、彼の政策がかえって悪影響を与えると思ったからでしょう。特に彼の思想で有名なのが外国の援助ですが、彼は大変否定的で、援助は被援助国のためというより、その国の構造を破壊し、人々を分断させ、人々に奴隷として生きることを続けさせるなど、逆効果だと考えていました。フランスがブルキナファソなど他の国々に援助をしているのは、ビジネス=利益になるからで、サンカラ大統領の存在はその邪魔になるため彼はフランスによって間接的に暗殺されたのです。
あーサンカラ大統領が今でも生きていたら、女性の社会的地位はもっと上がっていたかもしれない!そう思うと、本当に悔しい気持ちになります。私たちができることは、彼の政策をなるべく日常生活に応用すること。まず男性は女性を尊重し、大切にし、同等のパートナーとして扱うことから始めましょう。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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