コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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今日は、コンゴなどの紛争解決の研究者(南アフリカ人)にお会いしました。現在たまたま日本に滞在しているので、南アや大湖地域の政治などの話を聞きたくて面会をお願いしました。
初対面なのにもかかわらず、私たちが意気投合したのは、アフリカ関係の日本人の学者が現場を知らずに(最悪の場合はアフリカに足を一歩も踏まずに!)アフリカを知ったかぶりをして(失礼な言い方ですみません)アフリカ学を教えており、これに関してお互いに「おかしい!」と同感したからです。本来ならアフリカの国籍の人が教鞭をとるべきなのですが、日本の大学でアフリカ学を教えているのは皆日本人です(ちなみに私は今大学で、アフリカ学ではなく、国際キャリアや国際協力を教えている)。そしてついでに言いますが、在京のアフリカのある国の大使によると、外務省のアフリカ局にいる歴代の幹部はアフリカで勤務したことのない人ばかりだそうです。変だと思いませんか?
もちろんアフリカでの経験がないからといって、日本での仕事が務まらないわけではありません。しかしどんなに優秀な学者や外交官であろうと、「百聞は一見にしかず」の通り、現地で流れる空気や雰囲気、人々の感情などといった実情は、アフリカ(しかも首都だけでなく地方)に行かないとわからないものです。アフリカの政治は想像以上にダイナミックで、国境を越えて迅速的に動いているため、データ[数字]や各国政府からの情報だけでは判断できません。
私は過去に、リベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、ケニア、コンゴ民主共和国、コンゴ共和国、スーダン、チャドで勤務をし、南アでの留学も含めてアフリカ大陸に通年13年いました。一般の日本人から私は「アフリカの専門家」(あるいはコンゴの本を書いたので、「コンゴの専門家」)のように言われることがあるのですが、私はアフリカ54カ国全部を知っているわけでもなく、現地で生まれ育ったわけでもなく、あくまでも外国人の視点からアフリカの一部をみただけなので、この呼び方はふさわしくないと思っています。当たり前のことですが、アフリカの現状を知るには、やはり現地の人に聞くのが一番なのです。日本の学会も外務省もそれを十分理解し、対処する必要があるかと思います。
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プロフィール
HN:
米川正子
HP:
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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