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コンゴとアフリカの過去を振りかえ、それらの現状と今後を考えた上で、次の行動へのきっかけになることを願っています。
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エジプトがますます熱くなっています。反政府の市民がタハリール広場にテントを張って(難民・被災民の現場で勤務していたこともあり、難民・被災民キャンプのように見えてしまった。ただ私が知っている難民キャンプでは電気がなかったので、電気が光っているタハリール広場の光景は新鮮でした。。。)夜も熱気に包まれながらデモが続いています。このブログを書きながらムバラク大統領が辞任するのではないかというニュースが入っているのですが、本当にそうなれば、People’ Powerを信じている私にとって、こんなに嬉しいことはありません。
 
30年間溜まっていた市民のムバラク大統領への怒りが一気に爆発したのですが、市民がこれだけの団結力と士気の高さで闘うことができるのは、単にフェースブックなどのITツールだけでなく、市民の教育水準の高さのおかげとも言えるでしょう。ムバラク大統領は独裁者であったのにもかかわらず、他のアフリカ諸国の独裁者のように、市民の教育へのアクセスを妨げることはなかったと思います。チュニジアでも数週間国外追放されたベンアリが政権をとってから、教育水準が高くなりました。つまり大統領が市民の教育に力をいれたことで、大統領がその犠牲者になってしまったのです。
 
コンゴでは自分を守るために、大統領は市民になるべく教育の機会を与えないなど、全く反対の戦略を取っています。義務教育は無料と言いながらも、1か月1ドルの教育費が払えない避難民に勤務中(20078年)よく出会いました。モブツ元大統領時代には軍隊がいきなり大学に行き、大学を強制的に閉鎖させこともありました。その閉鎖期間は1年以上に及ぶこともあり、いくらやる気のある学生でも、希望を失うのもわかりますね。
 
エジプトの教訓を受けて、アフリカ諸国の独裁者はエジプトと同様なことが自国に起きらないように、ますます教育市民を弱体化するのではと恐れています。それを避けるためにも、アフリカ一般市民のエンパワーメントのために何ができることを、我々は考え実行しなくてはなりません。

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KS
エジプトのピープル・パワー、凄いですね。まだまだ前途多難だとは思いますが、非暴力により独裁体制を妥当することが可能なのだ、ということを見せてもらい、大きな希望をもらいました。
佐々木和之 2011/02/12(Sat)13:43:45 編集
高等教育の制限
高等教育を受けながらも就職できない若者たちが、独裁的な為政者にとっては最大の脅威になり得るのだと思います。そのような、体制に対する不満を持つ若者たちの蓄積を防ぐことを意図した教育の制限は、ルワンダでも始まっているのかもしれません。ルワンダでは、今年から国立大学の大学生への政府支給奨学金がほぼ全面的にカットされ、学生生活を中途で断念せざるを得ない若者たちが巷に溢れています。奨学金カットに伴い、今後は国立大学で学ぶ学生数が減少していくことになるでしょう。現政権が目指しているIT立国の産業構造では、それほど多くの雇用創出が期待できないでしょうから、このまま、学卒者を増やし続けても、彼・彼女らが就職できる見込みがないことに今になって気づいたのかもしれません。為政者が、このような非就労の若者層が社会にこれ以上蓄積される前に、高等教育へのアクセスを制限してしまおうと考えたとしても、驚くに値しないことです。(ルワンダ政府の言い分は、今後は初等教育に重点的に予算配分するため、その財源として奨学金カットが必要だというものですが、実際に初等教育への予算が増えたのかはまだ分かりません。)ルワンダの大学生数名と話しをしましたが、彼らは今回の奨学金カットの政治的意図をこのように解釈していました。
佐々木和之 2011/02/12(Sat)14:46:46 編集
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プロフィール
HN:
米川正子
性別:
女性
職業:
大学教員
趣味:
旅行、ジョギング、テコンドー、映画鑑賞、読書
自己紹介:
コンゴ民主共和国(コンゴ)やルワンダといったアフリカ大湖地域を中心に、アフリカでの人道支援や紛争・平和構築を専門としています。
過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。
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