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確かに中国のアフリカ進出に関しては、人権侵害や環境破壊の問題などが伴い、場所によってはあまり歓迎されていません。そもそもアフリカ進出はいろんな背景があり(人口の増加で住む土地が中国にない、雇用がない、あるいは自由がない、アフリカの資源を狙って等)、選択肢がないまま行っており、アフリカのために考えて働いている人は実際に少数でしょう。また中国政府が行っている援助は質が問題となっている場合もあります(特にインフラ)。それでも中国のスピードとハンガリー精神(いい意味での)には見習う必要があるかもしれません。
日本の開発機関はそれに比べて本当に遅い。。。計画を立ててから案件が終わるまで数年かかるのはざらです。人権や環境などの配慮をしているため慎重になるのはわかるのですが、遠い日本からアフリカに数回派遣団を送って(再)確認するなら、現状をよく知っている現地NGOを活用した方が効率的です。それを言うと、「現地にはいい人材がいないから」と言われるのですが、とんでもない、いい人材は必ずいます!
日本の若者よ、中国のマネをせよと言いませんし、アフリカのみが進出する場所ではありませんが、世界の人々の痛みを理解し、世界の視野に活躍する人になってください。日本人(特に外交官)は以前3S(sleep,smile,silent)と呼ばれ、国際会議ではまさに意見を述べないことで悪評を受けていましたが(注意:よく英語ができないからという理由(=口実)を使う人がいるのですが、日本語でさえ論理的に意見を述べることができない人もいるので、この言い訳は通じない)、これからspeedに加えて、strategic, strict, speak upの3Sでアイデア・政策で勝負しましょう!もちろん私自身も心身ともに(まだ)若者なので、これは自分に対するメッセージでもあります。
さらに、キンシャサ大学の学生たちは近道をするために頻繁にフェンスと通り抜け核研究施設敷地内を横断し、また、核廃棄物貯蔵施設の隣では農家の人がキャッサバを育てています。(この畑では通常の数値を上回る放射線が検出された。)その施設とキンシャサ大学の女子寮の間には全くフェンスが存在していなく、その両建物は300メートルほど離れているが、キャッサバ畑を横切って自由に行き来きしているとか。おそろしい!詳細は下記まで。
Japanese and English version
10日前まで私が関与していた、JICAのアフリカ仏語圏平和構築の研修に参加していたジブチ人の研修生(外交官)から、嬉しいメールが来ました。ジブチ政府が東日本大被災への支援を収集しているとのこと。なんて思いやりがあり、素敵なことでしょう!最初はジブチに昨年から日本の自衛隊基地がある関係かなと思ったのですが、なんと1995年の阪神大震災の際も支援をしてくださったとのこと。無知ですみませんませんでした。。。そしてありがとうございました。
色々調べると、今回の大震災に関してでアフリカ諸国で一番乗りに支援申し入れをしたのがジブチ(13日の9時時点)で、その後チュニジア、モロッコ、ルワンダ、ガボンと続きます。またアルジェリア,エジプト,ジンバブエ,スーダン,ナイジェリア,ボツワナ,マダガスカル,南アフリカも支援をしてくださっています。
ジブチ政府と国民の皆さん、また他のアフリカ諸国の政府と国民の皆さん、どうもありがとうございました!
I received a pleasant msg from a Djiboutian participant who was part of the JICA'sAfrican Francophone Peacebuilding training, held until 10 days ago in Japan. The Government of Djibouti is collecting donation for the Eastern Japan's crisis. How thoughtful and sweet they are! First, I thought it was due to the presence of Japan's Self Defense Force in Djibouti, but I learned that Djibouti also donated to the victims of Kobe earthquake in 1995. Sorry for my ignorance...and thank you for your assistance.
After verification, for the present crisis, I got to know that in fact, Djibouti was the first country in Africa to offer assistance to Government of Japan , followed by Tunisia, Morocco, Rwanda and Gabon. Other countries, Algeria, Egypt, Zimbabwe, Sudan, Nigeria, Bostwana, Madascar and South Africa equally offered assistance.
On behalf of the Japanese citizen, let me take this opportunity to thank the Government/People of Djibouti, as well as other Governments/People of other African countries. We shall overcome with your support.
Masako Yonekawa
http://www.scribd.com/doc/46590960/The-African-Presidents-Index-the-good-the-bad-and-the-ugly
ランキングをリーダーシップ度(Mo Ibrahima基金による)民主主義度、汚職度、報道の自由度、人間開発度、国民メデイアグループ度などの部門の得点を合わせたものをA-F(Aは優秀、Fは不合格)だけでなく、不合格の下にICU(集中治療室)とmorgue(遺体安置所)も加わっていました。しかもICUには12人、morgueに9人の大統領が入っていましたので、アフリカ全大統領52人(アフリカには54カ国あるが、この調査にはサオトメ・プリンシペと西サハラは入っておらず)のうち40%が「死ぬ手前」の状況にいるということです。もちろん大統領本人は健康的ですが、これらの大統領のせいで、国家や組織などが破滅しているか、それに近い状態におり、そして市民も戦争や貧困や病気で悩まされているという意味です。
ソマリアの遊牧民の娘からスーパーモデルに上り詰め、現在女性器切除(FGM)廃絶に向け活動しているワリス・ディリーの自伝映画はお勧めです!私自身10年以上前に原作を読んで以来、いろんな人に本を勧めたりプレゼントしてきたほど、気に入っている本。また個人的に、ソマリアでの勤務、ケニアのソマリア難民キャンプでFGM廃止活動への関わり、またソマリア人の仲のいい友人の存在などを通じて、ワリスさんにとても親近感を持っていました。ジェンダー問題の啓蒙のために、UNHCR本部に招待しようと私と同僚はワリスさんに1回連絡をとったことがあるのですが、多忙であったために、結局実現できませんでした。残念!
http://www.bbc.co.uk/news/world-africa-11955516
http://www.guardian.co.uk/world/us-embassy-cables-documents/250144?INTCMP=SRCH
また「中国は他者(アフリカ)の利益のためでなく、自国のためにアフリカにいる」とまるで他人事のように書いていますが、アフリカにいるほとんどの外国政府も同様な理由(天然資源、武器商人、戦争経済などのビジネス機会)でプレゼンスを保っているのではないでしょうか。ある外交官も『誰がアフリカのことを真剣に考えていると思う?」とはっきりと述べていました。だからこそ、アフリカにどれだけの援助をしようと、状況は変わらないだけでなく、場所によっては50年前に比べると貧しくなったり汚職が悪化するなど、後退しているのです。
悲しいけど、これが現実です!私も現場でそれを見続けてきて、頭がおかしくなるのではないかと思うほど落ち込んだことがあります。でもウィキーリークスや平和賞の劉氏のように、正義や世界を変えるために闘っている人たちを見て、私も私なりに頑張らないと言い聞かせています!
「2050年に人口が11億人に達するアフリカは巨大な市場」だから、「アフリカは常にビジネスの門戸を開いている」と締めくくったり、「アフリカには希望がある。何しろ、人口の半分が青年・若者で、(シニア世代が多い日本と違って)労働力がたくさんあるから」と発言する、などなど。
上記を国際・地域機関のトップ(に近い人)が堂々と言うのです。私自身もっと「ロジカル・シンキング」を学ばないといけないので、あまり他人の言葉について批評はできませんが、上記を聞いて「量より質をもっと考えて!」と叫びたくなります。残念ながら、それに関してはほとんど議論されていないような気がします。
アフリカのいくつかの国では、小学校が義務教育でありながら学費を請求する、親がその学費(1か月1ドルでさえ)が払えないため、子供は労働者(ほとんど奴隷として)としてつかわれる、あるいは売春婦として売られる、教師の給料も文部省からでないので教師が学校を放棄する、、、、、こんな現状が続いている国では当然、考える、計画を立てる、相手の痛みを理解する、責任を持って仕事をする、などなど基礎的なことができる人材がなかなか生まれません。こんな現状で「我々には労働力がある!」と自慢できません。(まあもちろん、まともな教育を受けられる環境にいたとしても、人間基礎力が身につけるとは限らないのですが、、、)
自慢といえば、上記以外に、ソマリアであれば「我々の国の海岸線はアフリカ大陸で最長」、スーダンであれば「我が国はアフリカでは面積においては最大国」(来年から変わりますが。。。)、コンゴであれば「資源がたくさんある」と自慢話をよく耳にします。しかしそれよりも、自分たちが努力して得たこと(教育など)について誇りに持ってもらいたいものです。
今計画している大学生用の合宿セミナー(2011年2月に開催)では、まさしくそのロジカル・シンキングが身につけるような講義を開く予定です。それをあるベテラン教員に言うと、「もしかして学生だけでなく、教員にも必要なのでは」という返事が返ってきました。確かにそうですね!私も学生と一緒に勉強します!
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過去にリベリア、南ア、ソマリア、タンザニア、ルワンダ、コンゴなどで国連ボランテイアや国連難民高等弁務官事務所職員(UNHCR)として活動。南アの大学院でコンゴ紛争について研究し、2007年―2008年には、コンゴ東部でUNHCRの所長として勤務したこともあり、その経験を活かして現在アドバカシ―に力を入れています。